秋冬野菜は寒さに強いものの、野菜の種類ごとの耐寒性に応じた防寒対策が必要です。凍害を受けないための基本を紹介します。

〇耐寒性の強い品種を選ぶ
耐寒性には品種による差があります。冬に栽培する野菜は、耐寒性の強い品種を選ぶことが基本です。ハクサイやキャベツなどは、結球すると耐寒性が弱くなるので、冬に収穫する場合は耐寒性の強い寒玉系の品種を選びます(写真1)。

〇適度な大きさで越冬させる
エンドウやソラマメは、幼苗期が最も低温に強く、成長とともに耐寒性が低下します(写真2)。一方で、大きな株で越冬したほうが春の生育が旺盛になり、収量が増えます。秋まき栽培は、越冬時に耐寒性が高く、収量も多くなる株のサイズになるよう、地域ごとの適期にたねをまくことが大切です(写真3)。


〇肥え切れさせない
肥料の効きめも、耐寒性に影響します。肥え切れすると、葉が黄化したり落葉しやすくなり、耐寒性が低下します。
ダイコンは、葉がしっかりしていれば笹竹の役割(防寒)をし、抽根部(地上に出ている根の部分)を寒さから守ることができます(写真4、5)。


タマネギは、定植後の活着不良や肥え切れなどで根張りが悪いと、降霜時に凍害を受けたり浮き根になって枯れてしまうこともあります。
肥培管理や植えつけを適正に行い、厳寒期に入る前に、しっかり根を張らせておくことが大切です(写真6)。

〇資材を使った防寒対策
秋冬どり野菜の凍害が発生しやすいのは、地表面がマイナス3~5℃になる強い霜が降りる時期です。関東・関西の平坦地では12月中旬頃から凍害が発生しやすくなるので、防寒対策は12月上旬頃までに実施します。
笹竹(写真7)や不織布のべたがけ、トンネル被覆など、野菜の耐寒性や収穫期に応じた防寒対策を行います(エプロン2023年12月号「野菜の防寒対策」参照)。
