若い「莢(さや)」を食べます。蔓(つる)あり種と蔓なし種があり栽培方法も異なります。
完熟した豆でなく、やわらかい未熟の莢を味わうインゲン。温暖な気候を好むので、遅霜の心配がなくなってから、たねまきをしましょう。地温が低いと発芽しないので、畑にマルチを敷くとよいでしょう。
蔓が伸びる「蔓あり種」と、蔓が伸びない「蔓なし種」に大きく分けられます。蔓あり種は草丈が2〜3mと高く、支柱を立てる必要があるために場所を取りますが、2カ月間にわたり収穫できます。蔓なし種は、草丈40〜50cm程度で支柱は不要、株間も30cmと狭い場所で栽培できますが、収穫期間は2週間程度しかありません。それぞれの特性を踏まえて栽培しましょう。ビギナーには、蔓なし種がおすすめです。
水はけの良い場所を選び、連作を嫌うので同じ畑は3〜4年空けましょう。
たねまき
畑、またはポリポットに深さ2~3cmのまき穴を開け、たねのへその部分を下に向けて、1カ所3~4粒を点まきします。土の表面を軽く押さえ、水やりしましょう。
鳥に食べられないように、本葉が開くまで防虫ネットや不織布で覆っておくと安心です。

発芽・間引き
5~10日くらいで発芽。本葉が2枚出てきたら1カ所2本に間引きし、ポットで育苗した苗は畑に植えつけます。

支柱立て
蔓あり種は蔓が伸びる前に、長さ2mほどの支柱を合掌式に組み、ネットを張ります。

追肥・土寄せ
蕾(つぼみ)が見え始めた頃と収穫が始まった頃に、化成肥料(8-8-8)を1m2当たり40g程度施用して株元に土寄せします。蔓あり種の場合は、収穫が盛んになった頃に、さらに1~2回追肥してください。

収穫
品種にもよりますが、開花から10~15日を目安に(たねまきから60~70日)、莢が10~15cmほどになったらハサミで収穫します。豆が膨らみ過ぎると味が落ちるので若採りを心掛けましょう。

蔓なし種の場合は、たねまきから50~60日で収穫を迎えます。収穫期間は2週間程度のため、よく観察して採り遅れないようにしましょう。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(元JA全農 肥料研究室技術主管)
インゲンが好むフカフカの土をつくるために、たねまきの2週間以上前に完熟堆肥を1m2当たり2kgと、酸性改善のために苦土石灰100g(前作で施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。
元肥は、たねまきの1週間前に化成肥料(8-8-8)を1m2当たり、蔓あり種は60g、蔓なし種は50g散布し、土にまぜ込みます。
●栽培スケジュール
(蔓あり種・蔓なし種共通)