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高校牛児が熱闘!【和牛甲子園】
和牛の飼育技術と品質を競う将来を担う農業高校生のための全国大会

「和牛甲子園」は、和牛を飼育する全国の農業高校生が集い、日頃の和牛飼育の取り組みや育てた和牛の肉質を競い合う大会です。
全農では、将来の担い手候補である農業高校生たちの就農意欲の向上や、同じ志を持つ高校生同士のネットワークを創出し、意欲と技術の向上を図ることを目的にこの大会を主催しています。
年々出場校が増え続けている大会の魅力に迫りました。

和牛甲子園

 全国には農業高校が約300校あり、その中でも畜産学科が設置されている学校を中心に、高校生が授業やクラブ活動の一環で和牛を飼育しています。そんな和牛を育てる農業高校生が年に一度集まり、日頃の和牛飼育の取り組みを発表し、その成果として和牛の品質を競い合う大会が「和牛甲子園」です。
 和牛甲子園は全農職員の提案をもとに、行政や教育機関などの協力を得ながら、約3年の準備期間を経て、2018年に第1回が開催されました。今年で9回目を迎え、参加校数および出品頭数は第1回の15校・21頭から、過去最多の全国25道府県43校・65頭へと拡大しています。
 大会に出場する高校生たちは「高校牛児」と呼ばれます。審査は飼育に関する日頃の取り組み内容を評価する「取組評価部門」と、和牛の肉質を評価する「枝肉評価部門」の2つの部門で行われ、両部門の評価を合計したものが「総合評価部門」です。総合評価部門で最高得点を獲得した学校が最優秀賞に輝きます。
 取組評価では、アニマルウェルフェアや飼養環境への配慮など、各校の独自の工夫が盛り込まれています。枝肉評価ではA5ランクに格付けされる牛が続出するなど、どの出場校もプロ顔負けの高い技術力を披露しています。高校牛児たちからは「普段できない全国の他校との交流ができていい経験になる」「役立つ情報や新しい考え方に出会えて発見が多い」との声が寄せられています。大会出場がさらなる飼育技術の向上に取り組むきっかけとなっています。

第9回和牛甲子園の結果

 今年1月に行われた大会では、鹿児島県立市来農芸高等学校が総合優勝に輝きました。体験発表のタイトルは「窮地からの脱却~和牛王国、若人たちの挑戦~」。県外企業の協力を受け、消費者アンケートによるデータ検証など6次産業化を意識した取り組みが評価されて、受賞につながりました。取組評価部門の審査講評として登壇した東京農業大学教授の多田耕太郎審査委員長は「出場校の皆さんは互いにライバルですが、一方で仲間でもあります。全国にこれだけ仲間がいることで一致団結して日本の畜産を盛り上げたいと思うのではないでしょうか。皆さんは若き匠です。日本の農業、畜産業の希望の星です。これからもますます活力を持って取り組み、社会で活躍していってほしいと思います」と、高校牛児たちを激励しました。
 同じ志を持つ高校牛児たちがつながり、競い合って技術力を高めるネットワークが全国へと広がることは、将来の日本の畜産を支えていく大きな力となることでしょう。
 全農は、今後も和牛甲子園を通じて全国の高校牛児たちを応援していきます。

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