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日本食を届けて選手を応援【スポーツと食】
アスリートが直面する海外での食事の難しさ 全農が食品や食事の提供などで支援

スポーツの国際大会で、多くの日本人選手が活躍しています。
全農は、「ニッポン人の活躍を『ニッポンの食』で支える」をスローガンに、オフィシャルスポンサーである卓球やカーリングの日本代表選手へ、食品や食事の提供を行っています。
パフォーマンス向上に欠かせない食事の支援、その実情や工夫点について、統括する全農 広報・調査部広報SR課に聞きました。

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「ニッポンの食」を手に笑顔の卓球女子日本代表

──支援を始めたきっかけは?
 全農は、2010年からカーリング、11年から卓球のオフィシャルスポンサーを務めています。選手たちが現地で慣れない食事や衛生面などに苦労しながら試合に臨む姿を見て、食を扱うスポンサーとして選手の力になりたいという思いから支援を始めました。
──選手は海外でどんな食事の難しさに直面していますか?
 遠征先の食事が体に合わないという問題だけでなく、ドーピング違反にならないよう未確認のスパイス類を口にできない、生野菜は衛生対策から食べられないといったさまざまな課題があります。また、ホテルが会場から遠い、飲食店がない、競技終了時刻が遅く飲食店が閉店してしまうなど、食事ができない状況になることも多く、水を入れるだけで食べられるアルファ化米やドライフルーツを補食にすることもあるそうです。
──今までどんな支援を行いましたか?
 職員が選手に食品を直接渡す形から始まり、日本から食材を送って現地レストランで調理したり、ホテルのビュッフェの一角に和食コーナーを設置したりと、多様な取り組みを行ってきました。特に喜ばれたのは、管理栄養士を現地に派遣し、国産米や和牛を使ったおにぎりやお弁当を提供するものでした。
 現在は、大会ごとに選んだインスタントやレトルト食品など約30種類をカタログ化し、選手に選んでいただいた上で、出発前に各選手へお渡しする食材提供が主体です。両競技を合わせて、年間10数大会に食材をお送りしています。パックご飯、味付け海苔、塩ふき昆布、フリーズドライのみそ汁などが人気で、干し芋を好む選手も多いです。

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「提供商品は多種多様です」と話す、広報・調査部広報SR課の原田峻平さん

──気を付ける点はありますか?
 送付準備は大会の約2カ月前からスタートします。1カ月半前にカタログを渡し、1カ月前に締め切り、各所へ手配します。一度全農に全商品を集め、選手ごとにダンボール2箱程度に詰めて、2週間前に発送します。試合の順番によって食べるタイミングが異なるため、大会へは各選手が手荷物として持参します。
 特に気を付けているのは、検疫や開催国の宗教上の制限です。卓球大会が多く開催される中国は精米を持ち込めません。制限のある国での大会時は、制限された品目をカタログから外します。インスタント食品も原材料を1つずつ確認します。さらにイスラム教の国では、酒ではない「みりん風調味料」でも現地で誤解される可能性があるので、表記には細心の注意を払っています。
──今後、目指すことは何ですか?
 苦労もありますが、選手の皆さんから「干し芋で糖分を摂取して数多くの試合に臨みたい」、「食事の心配がなく、試合に集中できた」といった声をいただくと、応援できている実感が湧きます。今後も、より選手一人ひとりに寄り添った取り組みを模索しながら支援する大会数を増やし、食を扱うスポンサーとして「アスリートの活躍をニッポンの食で」精一杯応援していきたいと思います。

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