「国消国産」という言葉をご存じですか?
毎日の食事づくりで、私たちが何気なく選んでいる食材。
その選び方が、日本の食と農の未来につながっています。スーパーで野菜や果物、お米や肉を買う時、国産品を少し意識して選んでみる。
そんな身近な行動が、日本の農業を支える力になります。
なぜ「国消国産」が大切? 日本が抱える課題
10月16日は「国消国産の日」です。「国消国産」とは、「私たちの国で消費する食べものは、できるだけこの国で生産する」という、JAグループが掲げる考え方です。国連の「世界食料デー」に合わせて制定され、2021年に日本記念日協会に登録されました。
この考え方が広まっている背景には、日本の食料事情や農業が抱える課題があります。カロリーベースでの食料自給率は1965年度の73%から下がり続け、2000年代以降はおおむね40%前後で推移しています。25年度は37%※と先進国で低い水準となり、食料の約6割を輸入に頼る状況です。一方で、生産者の減少や高齢化が進み、国内の生産基盤は弱まっています。さらに、自然災害や世界的な人口の増加、国際情勢の緊迫化や円安の影響などから、安定的な食料供給を確保することの重要性が高まっています。
野菜や肉などの食べ物は、必要になったときにすぐに増やせるものではありません。私たちや子ども、孫の世代まで安心して食べ続けられるようにするためにも、国内での生産を守り、育てていくことが大切です。
※農林水産省「令和7年度食料自給率について」2026年8月
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/attach/pdf/260807-3.pdf
食べて応援! 生活の中でできること

「国消国産」は特別なことではありません。普段の買い物で国産品を選んだり、地元の野菜を手に取ったりするなど、小さなことから気軽に始められます。国産品は輸入品に比べて輸送距離が短いため、環境への負荷を抑えることにもつながります。
全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」では、全国の産地から旬の農畜産物を手軽に購入できます。果物や野菜のほか、米・精肉・飲料、さらには水産物や切り花までそろい、日常使いから贈り物まで幅広く対応しています。最近の人気商品には、高級りんご「冬恋(ふゆこい)」やブランドさつまいも「甘太(かんた)くん」、チーズ入り中華まん「ハピまん」、ほたてや和牛ユッケ、柑橘ジュース「えひめ100」などが挙げられます。
また、JAの直売所に足を運ぶのもおすすめです。地元の生産者が朝採れの野菜や果物を店頭に並べており、鮮度抜群で手頃な価格の商品も多く見つかります。生産者の名前や顔が見える商品は、誰が育てたかが分かる安心感も魅力です。地元の生産者を応援することは、地域を元気にすることにもつながります。
さらに全農では、東京、大阪、広島で、“実り”をテーマに産直品を販売する「みのりみのるマルシェ」を開催。都市部にいながら、全国の農畜産物に出会うことができます。
国産食材を選ぶ意味や、食を支える人々の努力を知ることで、日々の食事が「日本の食を支える行動」へと変わっていきます。何より、旬の国産農畜産物は味も良く栄養もたっぷり。できることから、楽しみながら、毎日の食卓に「国消国産」を取り入れてみませんか。
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