野菜の育て方

ビギナーに人気!季節に合わせた家庭菜園

ミニトマト

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

ベランダ菜園で人気の夏野菜。病害に強い接ぎ木苗を植えつけましょう。

 ミニトマトは味が濃く甘みの強い品種が多く、色や形もさまざま。強い光を好み、多湿を嫌うので、日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。生育適温は20~30℃、たねから育てられますが育苗日数が2ヵ月程度かかるため、購入苗を植えつけるのがおすすめ。病害に強い「接ぎ木苗」を選ぶと初心者でも安心して育てられます。
 主枝が成長してくると本葉のつけ根からわき芽が出てきます。わき芽を放置すると栄養が分散してしまうので、主枝1本に栄養を集中させるためにわき芽はかき取ります。実つきが良くなり、風通しも良くなって病害虫が発生しにくくなります。かき取ったわき芽は捨てずに育苗ポットなどに差しておくと根づいて成長しますよ。連作障害があるので、次の植えつけは新しい培養土を使用してください。

苗の準備

本葉が7~8枚で第1花房の花が蕾から咲き始めたくらい、茎は真っすぐで葉の緑色の濃いものを選びましょう。

植えつけ

苗をポットごと水につけ、根鉢にたっぷり水を含ませておきます。根鉢を崩さないように取り出し、深植えをしないように根鉢と土の上面が同じ高さになるように植えつけます。底から水が流れ出すまで水をたっぷり与えます。寒さが残るうちは、ホットキャップやビニール等で風よけをしましょう。

支柱立て

本葉が10枚位になったら、長さ2m前後、直径1cm程度の支柱をそれぞれの株の脇にしっかり差し込みます。
茎を誘引して麻ヒモなどで支柱に結わえます。成長に合わせて茎が倒れないように結んで支えましょう。

わき芽かき

トマトは主枝1本仕立てが基本です。主枝の成長に伴って本葉のつけ根からわき芽が出てきます。このわき芽は5cm位になるまでに、晴れた日にこまめに手で摘み取りましょう。風通しが良くなり病害虫がつきにくくなりますが、葉もよく観察して被害にあったらすぐに取り除きましょう。

追肥

第1果房の収穫が終わった頃に、1株あたり化成肥料(8-8-8なら3g=スプーン1杯程度、14-14-14なら1.5g=スプーン半分程度)を株元に撒きます。その後は次の段の収穫が終わるごとに同程度を基本に、生育を観察しながら加減して施用してください。

水やり・摘芯

水やりは、実がなるまでは土が乾燥したら底から水が流れ出すまでたっぷり与えます。実が大きくなり色づいてきたらやや乾き気味程度で水やりしてください。主枝が支柱の先端まで伸びたら、1番上の花房から葉2~3枚上の部分を摘芯します。

収穫

開花から50日程度、ヘタの回りまでしっかり色づいてきたら収穫適期です。1個ずつハサミを使って収穫しましょう。

●ミニトマトの栽培スケジュール(コンテナ栽培)

スケジュール

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