野菜の育て方

ビギナーに人気!季節に合わせた家庭菜園

菜園Q&A

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

野菜づくりをしていると、さまざまな疑問が出てきますね。
皆さんの知りたいことをQ&Aにしました。ぜひ、ステップアップの参考にしてください。

Q. ホウレンソウの「寒じめ」はよく聞きますが、コマツナも寒じめにするとおいしいと聞きました。やり方を教えてください。

A. ホウレンソウ、コマツナ、タアサイなどの野菜は、寒さや霜に当てる「寒じめ」をすると甘味が増しておいしくなります。寒じめの方法は簡単で、12~2月の厳寒期に収穫間近のコマツナなどの霜よけ用の裾(トンネルのビニールなど)を上げて寒さにさらすだけ。2~3週間を目安に、縮み具合を見て収穫します。葉が縮んだ「ちぢみコマツナ」など寒じめ用の品種もあります。



Q. コンパニオンプランツを植えると病害虫の予防になると聞きました。どんな組み合わせがありますか?

A. コンパニオンプランツは「共生植物」ともいい、違う種類の植物を一緒に植えたり、近くで育てたりすることで、病害虫の予防や、成長を助けるなど、野菜に良い影響が出る組み合わせのことを指します。
よく知られているのは「マリーゴールド」です。葉の匂いや根の分泌液が、センチュウをはじめとした土中の害虫を遠ざけるといわれています。特に効果のある野菜はダイコン、カブなどのアブラナ科や、トマト、ナス、ピーマンなどナス科の野菜です。
相性が良いとされる代表的な組み合わせは、トマトにバジル、キュウリやカボチャにネギ、キャベツやブロッコリーにはシュンギクなどがあります。
コンパニオンプランツは、畑の環境などによっては必ずしも効果を発揮するとは限りません。よく観察しながら、適切に病害虫の管理をしましょう。



Q. 突起のようなものが出ているナスがありました。これは病気ですか?

A. ナスの実に鼻のような突起ができたり、実が2つくっついたりすることがあります。このようなものを奇形果といいますが、極端な高温や低温、乾燥、肥料過多などのストレスがかかって花芽が正常に形成されなかったときに起きる生理障害のひとつです。病気ではありませんので、食べても問題はありません。



Q. 週末しか菜園に行けないので毎日トンネルの換気ができません。良い方法はないですか?

A. トンネル用のシートには、換気用の穴があるものとないものがあります。さらに不織布や防虫ネットなども含めるとさまざまな種類があり、機能や目的によって使い分けることが大切です。毎日菜園に行けない場合は、穴あきのトンネル用シートの内側に不織布をベタがけするのもひとつの方法です。



Q. 毎年ニガウリを育てています。たねを自家採取できますか?

A. 伝統的な品種の場合は自家採取できます。ニガウリを実が黄色くなるまで完熟させると、中に赤いゼリー状のものに包まれたたねができます。たねだけを取り出し、きれいに洗って日陰でしっかり乾燥させます。封筒などに入れて乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。



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