たねまきや苗の植えつけ後の栽培中に追加で肥料を施すことを追肥といいます。
野菜は成長するにつれて吸収する養分量が多くなることなどから、ある程度栽培期間が長くなる野菜の場合は、元肥だけでは養分が足りません。そのため、元肥の効果が切れてくる前に、養分を補う追肥が必要になります。肥料はすぐ効果が現れるものがよく、化成肥料のほか、より速効的な液体肥料を使います。
施す場所は、根が伸びていく先のほか、根がある場所ならどこでもかまいません。施したら浅く耕して土に混ぜるか、浅い溝を掘って肥料を施し、土をかぶせます。土が乾いていれば、水をやると、肥料は水に溶けてから吸収されるので、肥料の効果がしっかり現れます。
〇追肥を施す場所
株が小さいときは株に近い条間に追肥を施し、株が大きくなったら畝の端や畝と畝の間(通路)に施用します(図1)。

スイカやカボチャなど、つる性の野菜は、つるの伸びているところまで根が伸びているので、つる先に肥料を施します(写真1)。
タマネギを穴の開いたマルチを使って苗を植えつけた場合、マルチの上に肥料をばらまけばよいでしょう。雨が降ったら肥料が溶けて穴の中にしみこみます(図2)。


トウモロコシのように小さなうちから根が広く張る野菜や、ナスやピーマンなど収穫開始が追肥を始めるタイミングになる果菜類では、すでに通路にまで根が張っているので、マルチの端に溝を切って肥料を施して埋め戻すか、通路に施用して中耕します(土に混ぜ込みます)(写真2~4、図3)。



