家庭菜園Q&A

家庭菜園のよくある質問に先生が回答

台風対策を教えてください

指導◎川城英夫(元JA全農 耕種総合対策部技術主管) イラスト◎かとうともこ

台風シーズンの8~10月、畑には夏野菜と秋冬野菜が混在しています。それぞれの野菜に合った事前・事後の対策で被害を最小限に抑えましょう。

〇台風前の対策

 草丈の低い葉菜類や根菜類を強風から守るためには、寒冷紗や防虫ネットなどをべたがけするのが効果的です(写真1)

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【写真1】草丈が低い野菜はベたがけをして株を固定するのが効果的。茎葉が折れたり、根がぐらつかないよう、きつめに張って、裾を土で埋めるかピンでしっかり留める

 平畝で栽培しているダイコンやニンジンなどは、畝端に溝を切って土寄せをしてもよいでしょう(図1)。

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【図1】溝を切って土寄せをする。大雨が降っても水に浸かりにくくなり、寄せた土が風よけになる

 根深ネギは、土を掘って植えつけているので倒れやすいため、植え溝に土を埋め戻して株を固定します(図2)。
 たねまきや間引き(写真2)、苗の植えつけ(写真3)は、台風通過後に延期します。

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【図2】根深ネギは植え溝に土を埋め戻して株を固定する
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【写真2】間引きは台風通過後に行う(ニンジンの間引き)
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【写真3】苗の植えつけは台風通過後に行う(キャベツの植えつけ)

 ナスやキュウリなどの果菜類は、強風が吹くと大きな被害を受けます。収穫間近の果実があれば早めに収穫しておきます。
 育苗用に使用しているトンネルは、被覆資材(寒冷紗や防虫ネット)が風で飛ばされないよう、被覆資材の上をテープ(マイカー線などのバンドやひも)で押さえ、裾を土に埋めます(図3)。
 風で飛ぶような資材は片付けておきましょう(写真4)。

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【左・図3】被覆資材の上からバンドやひもで固定
【右・写真4】風で飛ばされた灌水チューブ。作物を傷つける危険があります

〇台風通過後の対策

 台風が過ぎ去ったら、畑の様子を見回り、被害をチェックします。ベたがけ資材をとり除き、倒れた株を戻して株元に土を寄せます。潮風を浴びたら、葉が乾く前に真水で洗い流します。
 特に注意したいのは、傷ついた茎葉から病気が多発することです。ひどく傷んだ株は早めに除去し、病気を予防するために早めに殺菌剤を散布しておきましょう。
 多量の雨で土の表面が硬くなったり、肥料が流れるので、土の表面が乾いたら追肥を行い、浅く耕します。

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