家庭菜園Q&A

家庭菜園のよくある質問に先生が回答

栽培が簡単な野菜と難しい野菜とは?

指導◎川城英夫(元JA全農 耕種総合対策部技術主管) イラスト◎かとうともこ

 家庭菜園では作りたい野菜を栽培するのが基本です。しかし、簡単にできる野菜と難しい野菜があります。栽培の難易度は、収穫までの日数に大きく左右されます。
 簡単なのは、芽が出たあと、短期間で収穫できるホウレンソウやコマツナ(写真1)などの軟弱野菜です。根を太らせる必要があるダイコンやニンジンなどの根菜類、キャベツやハクサイなどの結球野菜、ブロッコリーやカリフラワーなどの花蕾野菜は、まず茎葉を大きくし、それから食用部分の肥大に時間がかかるため、難易度が上がります。
 栽培期間が長くなればなるほど、間引きや追肥など適期に行う作業が加わり、病気や害虫の被害に遭う機会も多くなります。

【写真1】 栽培の難易度初級のコマツナ
【写真1】 栽培の難易度初級のコマツナ

〇果菜類は着果負担がかかる

 いちばん難しいのが、トマトやキュウリなどの果菜類です。栽培期間が長いうえに開花・結実させ、果実を太らせなければなりません。これは株にとって非常に大きな負担で、「着果負担」といわれます。
 同じ果菜類でも、野菜によって育てやすさが違います。キュウリやナスなど未熟果を収穫する野菜に比べて、トマトやスイカなど完熟果を収穫する野菜は、完熟させるまでに多量の養分が必要なため着果負担が大きく、栽培が難しくなります。
 また、同じトマトやスイカでも、大玉より小玉のほうが養分の必要量が少ないため、着果負担が小さく、栽培も容易です(写真2)。
 栽培時期と栽培の難易度を表にまとめてみました。失敗のリスクを理解したうえで、多少難しくても食べたい野菜、作ってみたい野菜、とりたてがおいしい野菜に挑戦してみてはいかがでしょうか。

【写真2】 栽培難易度中級のミニトマト。大玉トマトより作りやすい

表 栽培時期と野菜栽培の難易度

表 栽培時期と野菜栽培の難易度
※越冬野菜で、収穫は翌年の春~初夏になる

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