土壌表面を何らかの資材で覆うことを「マルチ」または「マルチング」といいます。かつては、わらなどが用いられていましたが、今では主にポリエチレン製のフィルムが利用されています。
〇マルチの効果
マルチには、さまざまな効果があります(図)。
まず①地温を調節する、②マルチ下の雑草の発生を抑えるといった効果があげられます。そのほか③肥料の流亡や土壌水分の蒸発を防ぐ、④アブラムシ類の飛来を防ぎウイルス病を回避する、⑤土が雨にたたかれて硬くなるのを防ぐ、⑥雨による土のはね返りを防いで病気の発生を抑える、など多くのメリットがあります。

①地温を調節
②雑草の発生を抑制
③肥料の流亡や水分の蒸発を防ぐ
④アブラムシ類を防ぐ
⑤土が硬くなるのを防ぐ
⑥土のはね返りを防ぐ
〇マルチの種類と利用法
マルチ資材は、色や材質のほか、いろいろな特性を備えたものが開発されています。コーンスターチなどを原料とし、栽培終了後、畑にそのまますき込めば微生物によって分解されてしまう「生分解性フィルム」や、作業のしやすさを考慮して穴をあけた「有孔フィルム」もあります。
それぞれの資材の特性を理解し、栽培時期や目的に応じて適切な資材を使い分けることが大切です(表)。

マルチ張りの作業は、土壌水分が適度な時に行い、土壌表面とフィルムを密着させます。低温期には、たねまきや植えつけの数日~1週間前にマルチをして地温を高めておくと発芽や活着、その後の生育が良好になります。