5月になると果菜類の苗の植えつけ本番です。植えつけ時に仕上がりの形(仕立て)をイメージしておきましょう。果菜類は、枝やつるを伸び放題にしておくと、生育に支障が出るばかりでなく、管理作業もしにくくなります。良質な果実をたくさん収穫するためには、主枝や側枝を摘むなどして枝を整える、整枝が欠かせません。整枝とは枝の摘芯や芽かき、せん定、誘引などにより草姿を整える作業をいいます。
そこで、今回は定番の夏野菜であるトマトとキュウリの仕立て方を紹介します。
〇トマトの仕立て方
トマトは1本仕立てが基本です。
主枝の各節から出るわき芽をすべて摘み取って主枝のみを伸ばし、支柱にひもなどで縛って誘引します。栽培管理や草勢を維持しやすい初心者向きの方法です。

〇キュウリの仕立て方
キュウリは、早くから雌花をつけると草勢が低下しやすいため、株元から5~6節のわき芽と雌花を摘み取ります。主枝から出る側枝(子づる)は1~2節で先を摘み取る摘心を行います。この作業をすることで養分を果実や残った茎葉に届け、果実の肥大や草勢を維持することができます。しっかり仕立てることで、良質な果実を長く収穫できるようになります。
