家庭菜園Q&A

家庭菜園のよくある質問に先生が回答

指導◎川城英夫(元JA全農 耕種総合対策部技術主管) イラスト◎かとうともこQ.越冬野菜をうまく育てるためのサポート方法を教えてください

 秋冬野菜は寒さに強いものの、野菜の種類ごとの耐寒性に応じた防寒対策が必要です。凍害を受けないための基本を紹介します。

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〇耐寒性の強い品種を選ぶ

 耐寒性には品種による差があります。冬に栽培する野菜は、耐寒性の強い品種を選ぶことが基本です。ハクサイやキャベツなどは、結球すると耐寒性が弱くなるので、冬に収穫する場合は耐寒性の強い寒玉系の品種を選びます(写真1)。


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【写真1】凍害を受けた春系キャベツ。葉がやわらかく水分が多い春系品種は、寒玉系品種より寒さに弱い。年明けに収穫するものは寒さに強い寒玉系品種を使うと凍害が減る

〇適度な大きさで越冬させる

 エンドウやソラマメは、幼苗期が最も低温に強く、成長とともに耐寒性が低下します(写真2)。一方で、大きな株で越冬したほうが春の生育が旺盛になり、収量が増えます。秋まき栽培は、越冬時に耐寒性が高く、収量も多くなる株のサイズになるよう、地域ごとの適期にたねをまくことが大切です(写真3)。

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【写真2】大きくなりすぎて凍害を受けたスナップエンドウ。耐寒性が最も強いのは本葉2~3枚の頃で、マイナス7~8℃くらいまで耐えられる
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【写真3】エンドウは地域の気象条件に適した大きさで越冬させる

〇肥え切れさせない

 肥料の効きめも、耐寒性に影響します。肥え切れすると、葉が黄化したり落葉しやすくなり、耐寒性が低下します。
 ダイコンは、葉がしっかりしていれば笹竹の役割(防寒)をし、抽根部(地上に出ている根の部分)を寒さから守ることができます(写真4、5)。

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【写真4】肥え切れで下葉が落葉したダイコン。葉がないので、抽根部が凍害を受けやすい(2月15日撮影)
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【写真5】茎葉がしっかりしていれば、ダイコンの抽根部を凍害から保護することができる(2月15日撮影)

 タマネギは、定植後の活着不良や肥え切れなどで根張りが悪いと、降霜時に凍害を受けたり浮き根になって枯れてしまうこともあります。
 肥培管理や植えつけを適正に行い、厳寒期に入る前に、しっかり根を張らせておくことが大切です(写真6)。

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【写真6】定植後13日目のタマネギ。新根が、すでに10cm以上伸びている。肥培管理や植えつけを適正に行い、厳寒期に入る前にしっかり根を張らせておく

〇資材を使った防寒対策

 秋冬どり野菜の凍害が発生しやすいのは、地表面がマイナス3~5℃になる強い霜が降りる時期です。関東・関西の平坦地では12月中旬頃から凍害が発生しやすくなるので、防寒対策は12月上旬頃までに実施します。
 笹竹(写真7)や不織布のべたがけ、トンネル被覆など、野菜の耐寒性や収穫期に応じた防寒対策を行います(エプロン2023年12月号「野菜の防寒対策」参照)

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【写真7】エンドウの両脇に笹竹を立てて防寒する

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