全農も次世代に持続可能な農業・食料供給・地域社会を引き継ぐため、生産者やJA、多様なパートナーとともに、農業や社会を取り巻く課題解決に取り組んでいます。例えば、堆肥や飼料作物など地域資源を活用し農畜産物を生産・販売する耕畜連携の推進、地産地消に貢献するJAファーマーズマーケットの運営支援、食生活の多様化や農産物の廃棄ロス削減に対応した商品開発などを行っています。
持続可能な社会の実現に向けて国や企業・団体だけでなく私たち一人ひとりも行動を起こすことができます。
例えば、普段の食生活に地産地消や旬産旬消の食材を積極的に取り入れてみませんか。地元で採れた旬のものを食べることはおいしさや新鮮なだけでなく、生産・輸送・保存にかかるエネルギーを低く抑えられることでもあります。地元産⇒国産⇒外国産の順で環境負荷が大きいことを頭におき、手に取りやすいものから地産地消を試してみましょう。食の地産地消は地域活性化や食料安全保障にも貢献します。旬の食材は季節感を感じられるだけでなく栄養価が高く、価格もお手頃です。
調理法を工夫したり、買い物の量を見直したりして食品ロスを減らすことも大事です。令和3年度の食品ロスは約523万トン。年々減ってきているとはいえ、まだ東京ドーム約4個分です。そのうち約半分が家庭から出ています。食材を買い過ぎず食べる分だけ調理するほかに、すぐに使わない食材は冷凍するなど、保存方法も工夫をしましょう。食品ロスを減らすことはごみの削減と温室効果ガスの削減につながります。
企業・団体が環境保護やSDGsに配慮して生産した、環境に優しい、あるいは収益の一部が環境保護に充てられる食品などもあります。こうしたものを選択することもサステナブルな暮らしの実現につながります。
サステナブルとは、分かりやすく言うと「ずっと続けていける」という意味です。地球でずっと暮らすために自分だけでなく自然や生き物、いろいろな人のことに思いを巡らせながら生活を見直してみませんか。
※最初のSはサステナブル。Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標
里海米 里海卵 里海野菜 里海酒
瀬戸内海のカキ殻を農業分野で再利用