安全安心で美味しい国産【鶏肉】

国産鶏肉は徹底した工程管理のもと、
厳しい安全性チェックを重ね消費者に届けられます

高タンパク・低脂肪の鶏肉は、部位によりうま味や香り、食感も異なり、料理のバリエーションも豊富で大人気。最近は健康志向を追い風に、加熱したむね肉を真空パックした商品が好調のようです。
鶏肉は輸入品も多く冷凍食品や惣菜などの原料に使われるほか、近ごろはスーパーの店頭でも見かけることが多くなりました。今回は品質管理にコストをかけ安全性を追求している国産鶏肉のよさをご紹介します。

 どこで生まれ、どこで育ち、どのような飼料を食べたか、どこで食肉加工されたかなど、さかのぼって調べられるトレーサビリティは、食品の安全確保や鶏肉表示の正しさを検証できるため消費者の国産鶏肉に対する信頼感を高めます。ふるさと探訪で訪ねた宮崎くみあいチキンフーズ(株)をはじめ全農チキンフーズグループで生産される鶏肉は、工程管理を徹底し、独自のトレーサビリティシステムにより生産情報を照会することができます。
 生産者は衛生管理の行き届いた清潔な鶏舎で、成長に合わせた飼料を与えて日々健康に注意して飼育しています。病気予防のためにワクチンや抗生物質などを使用しますが、国内では薬物の使用が厳しく規制されており、飼料安全法で出荷前の「休薬期間」が定められているため、肉に薬物が残留することはありません。
 食肉処理施設では、食鳥検査法にもとづき獣医師の資格をもつ食鳥検査員や食鳥処理衛生管理者により一羽一羽検査が行われます。まず、生きたままの状態、さらに羽を取った状態、内臓を取り出した後の鶏の状態と内臓、の3段階でチェックし、不合格の鶏は廃棄処分されます。厳しい検査に合格した国産鶏肉は、食肉加工場で部分肉にされ、美味しさと鮮度を保ったままチルド(マイナス2℃~0℃の凍結しない低温)輸送で販売店まで運ばれます。
 フレッシュな状態の生鮮品はすべて国産ですが、「凍結品」や凍結品を解凍した「解凍品」の多くが輸入品です。鶏肉は約35%が輸入品ですが、精肉の場合は原産国名を記載する義務があるので、原産国名(ブラジル、タイ、アメリカなど)を確認することができます。国産は「国産鶏肉(国産チキン)」または都道府県名「○○県産」と表示されています。鶏肉は鮮度が決め手なので、消費者も「消費期限」や「保存方法」をよく確認して、購入した後も料理に使うまで鮮度を保つことが大切です。
 財務省がまとめた貿易統計によると平成28年の鶏肉(原料肉)の輸入量は約55万1200トンで、2年連続牛肉を上回りました。また、調整品(焼き鳥、チキンナゲット、唐揚げなど)は約42万2000トンと、合計100万トン近い輸入量があります。
 本年9月1日から国内で製造した全ての加工食品が原料原産地表示の対象となりました。重量割合が一番重い原材料の原産地名が表示対象です(2022年4月1日までに全面施行)。しかしながら、外食やスーパーなどの惣菜(インストア加工)については、原材料名の表示と同様に、原料原産地名の表示義務はありません。
 国産鶏肉は、生産から食肉処理、加工まで徹底した管理を行うことで、安全・安心・美味な鶏肉を食卓にお届けしています。国産鶏肉のよさを評価していただき、食べていただくことが私たちの願いです。

参考:(社)日本食鳥協会 http://www.j-chicken.jp/
全国食肉事業協同組合連合会 https://www.ajmic.or.jp/

なるほど情報

多彩で豊富な栄養素がいっぱい
 鶏肉は低カロリーで高タンパク、アミノ酸を豊富に含み、古くから滋養源として食べられてきました。特にむね肉に多く含まれる「イミダゾールペプチド」と呼ばれるアミノ酸結合体は抗酸化作用があり、細胞機能の低下を防ぎ、疲労回復を促すことが科学的に証明されています。脂溶性のビタミンAは鶏皮や手羽先、レバーに多く、脂肪と一緒に食べると消化吸収がよいので、皮付きのまま料理して食べると手軽に摂取できます。また、手羽や骨付き肉には、皮膚や細胞の老化を防ぎ若さを保つ美容の味方のコラーゲンも多く含まれています。コラーゲンは水溶性なのでスープや煮物がおすすめです。
鶏肉は部位ごとに美味しさや、栄養価も違うので、いろんな部位をさまざまな料理方法で楽しんでください。

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2017.11更新