季節のくだものを美味しく食べる【くだものと健康】

毎日を活き活き過ごす食習慣
1日にくだもの200gを食べよう!

近年の研究結果によると、くだものは、がんをはじめ生活習慣病の予防に優れた効果があることがわかりました。ところが、日本人の1日当たりのくだもの摂取量は、先進国の中で最低クラス。しかも20~40代の子育て世代の少なさが目立っています。「くだものを食べると太る」は誤解です。くだものがもつ栄養成分や機能性成分を有効に活用して健康な生活を送りましょう。


生産者、流通、消費者団体、農学、医学、料理専門家などから構成された「果物のある食生活全国推進協議会」では、毎日の食生活に欠かせない食品として「毎日くだもの200g運動」を推進しています。しかし、まだ目標の半分しか食べられていない状況です。

◆「太る」は誤解です
 くだものは甘いので太りやすい、と思われがちですがこれは誤解です。くだものの甘さを強く感じるのは、果糖が砂糖に比べて甘みが強いためです。くだものは水分が多く、脂質をほとんど含まないため、平均的なカロリーは100g当たり約50キロカロリー、同じ重さのショートケーキの約15%程度です。低カロリーで効率よく栄養素がとれるので、むしろダイエットに最適ともいえます。

◆ビタミン・食物繊維、抗酸化物質に注目
 くだものは各種ビタミンとカリウム、食物繊維の宝庫です。ビタミン類には新陳代謝を促し、肌を健康に保つ働きがあります。ビタミンCは、黒ずみの原因となるメラニン色素の形成を抑え、肌の弾力性を保つコラーゲンの形成に役立ちます。ビタミンAはみかん、柿に含まれており、不足すると乾燥肌やニキビができやすくなるので要注意。キウイフルーツや桃に多く含まれるビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発にします。くだものの食物繊維は便秘を改善し、コレステロールや糖質の吸収を遅らせる作用もあります。
 カリウムは脳卒中や心臓病などをひき起こす高血圧の原因といわれる塩分(ナトリウム)の排泄を促します。また、くだものには多様な機能性をもつポリフェノール、カロテノイドが含まれており、体内での酸化ストレスを抑える効果は、がんをはじめ生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

◆骨密度とうんしゅうみかん
 骨の材料となる栄養素はカルシウムがよく知られていますが、ビタミンやその他のミネラルなども骨の形成には必要で、くだものはそれらを豊富に含んでいます。近年、日本で報告されたカロテノイドの「β-クリプトキサンチン」と骨に関する研究で、うんしゅうみかんの摂取が、閉経にともなう骨密度の低下を予防する効果があることがわかり注目されています。1日200gのくだものはちょうどみかん2個が目安です。

 中高年男性の2人に1人がメタボリックシンドローム予備軍といわれています。くだものには生活習慣病を予防する多くの栄養素などが含まれ、美肌効果もあります。手軽に効率よく栄養が摂れる旬の美味しいくだものは、食後のデザートはもちろん、仕事や勉強の合間のおやつとしておススメです。1日200gを目標にもっとくだものを食べましょう!

なるほど情報

朝食にくだものがおすすめ

「朝のくだものは金」ということわざがあります。寝ている間に消費された脳のエネルギー不足を補い、胃腸に負担をかけず1日のスタートに必要な栄養素が摂れるというのがその理由です。「時間がない」「食欲がない」などの理由で朝食を抜いてしまいがちですが、くだものなら簡単。あわただしい朝に、くだものの心地よい香りや鮮やかな色は精神的なゆとりをもたらしてくれます。くだものに含まれるカテキン類には、口臭予防などの効果も期待できます。朝食抜きが習慣になると太る原因や生活習慣病のリスクを高めることにもなるので、くだものを食べることから始めてみませんか。

参考:「毎日くだもの200グラム」 http://www.kudamono200.or.jp/
「くだものスゴイ!!ダイエットに、美しい肌に。」(JA全中)

2018.11更新