用途が拡大する 【国産小麦】

パンや麺用などに適した国産小麦が続々誕生。
風味豊かなもちもち食感を楽しみましょう!

日本人の小麦の年間消費量は一人当たり約33kg。
米の約54kgに次いで消費の多い食品です(平成29年度食料需給表)。
でも、その約9割はアメリカやカナダなどからの輸入に依存しています。
国産小麦はうどんなどに適した「中力系」の品種が多かったのですが、品種改良が進み、近年はパンや中華麺用の「強力系」の品種が続々と登場し、消費者の国産志向と相まって需要が高まっています。進化した国産小麦の現状を探ってみました。

 私たちは毎日のように、パンや麺類、お菓子など何かしら小麦粉を使った食品を口にしています。小麦は産地や品種によって「グルテン」というタンパク質の量が異なります。グルテンの多い順に強力系、中力系、薄力系などに分類され、粉にされると、強力粉、中力粉、薄力粉となります。パンが膨らんだり、うどんや中華麺のシコシコした食感はこのグルテンの働きによるもので、加える水の量やこね方、熱などによって様々な状態に変化するので小麦粉は食品としての用途が広いのです。強力粉はパンや中華麺、餃子の皮、ピッツァなど、中力粉はうどんなど、薄力粉はケーキやお菓子、天ぷらなどの料理に適しています。
 もともと国産小麦は、主に日本麺に適した中力系が栽培されてきました。小麦栽培は乾燥した気候が適し、高温多湿の日本では、小麦は作りにくいとされ、原料小麦は輸入に依存してきました。2017年の自給率(カロリーベース)は14%、生産量は約85万トンで、諸外国の生産量(EU約1億5600万トン、中国1億2600万トン)と比べるととても低い数値です。
 自給率を向上させるためにも国は2025年までに小麦の生産量を95万トンまで増やす目標を定めました。これを達成する手段のひとつとして、需要が堅調なパンや中華麺に適した小麦の品種改良が進められています。
 ここ20年ほどの品種改良の結果、北海道の「ゆめちから」、九州の「ミナミノカオリ」などの強力系の品種が続々と誕生。高い品質が評価されて需要も急増し、生産が拡大しています。大手パンメーカーやチェーンベーカリーなどで「国産小麦使用」をアピールした商品も多くみかけるようになってきました。
 また、福岡県ではとんこつラーメン用の小麦「ラー麦(ちくしW2号)」を開発し、JAと生産者、製粉メーカー、ラーメン業者などが連携して地産地消の取組みが行われています。栽培技術の進歩により、品質や単収が向上した結果、メーカーの多様なニーズに応える小麦の生産が可能になり、日本各地で食味にこだわった国産小麦を使った商品が次々と開発されています。
 国産小麦は風味豊かでもちっとした食感が楽しめるのが特長です。躍進目覚ましい国産小麦、その魅力が存分に生かされた商品が増えていますので、美味しさで選んでいただけたら嬉しいです。

おすすめの国産小麦商品

全農グループならではの視点で、ていねいにこだわり抜いてつくりあげた日本のごちそうをお届けする「全農ブランド」は、現在約170点の商品ラインナップとなっています。
国産小麦粉を使った商品は、生パスタのようなモチモチ食感で大人気の「北海道産小麦使用 もっちりパスタ」や使い勝手のよい「北海道産小麦使用 もっちりショートパスタ」、コシの強さと歯応えのよさ、風味にこだわって仕上げた「国産小麦粉づくり 島原伝統製法 手延べうどん」などがありますので、どうぞお楽しみください。
JAタウン(www.ja-town.com)またはお近くのAコープ店舗などでご購入いただけます。

2019.09更新