April

エダマメ

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

一般的なエダマメ(青マメ)のほか、茶マメや黒マメなど、さまざまな品種があり、特徴のある味わいを楽しめます。
とれたてゆでたてをビールのお供にできるのは、菜園ライフの至福のひとときといえます。

 ダイズを未熟なうちに味わうようになったのがエダマメですが、今ではダイズ用とエダマメ用の品種に分かれ、エダマメ専用だけでも400種類以上あるといわれています。
 生育適温は20~25℃、たねまきは晩霜の心配がなくなってから行います。直まきや苗の植えつけは株間を15cmくらいとります。ポットまきもOKですが、いずれもたねを鳥に食べられないように必ず防鳥対策をします。マメ科野菜は根に根粒菌が寄生して窒素分を供給してくれるので肥料は控えめに。根張りが浅く倒れやすいので、生長段階に合わせて株元にしっかり土寄せして真っ直ぐでガッシリとした株に育てます。
 収穫適期は5~7日しかないので見逃さずに採り遅れないようにします。早生、中生、晩生種といろいろな品種があり、時期をずらして栽培すると長期間収穫が楽しめます。
 連作障害があるので同じ畑の栽培は2~3年あけましょう。

たねまき

【左】株間を15cmとし、深さ2cmくらいのまき穴をつくり2~3粒ずつまきます。土をかぶせて軽く押さえ、たっぷり水やりしましょう。
【右】たねを鳥に食べられないように寒冷紗をかけるなど、防鳥対策をしましょう。

発芽・間引き

【発芽】4~5日くらいで発芽します。
【間引き】子葉が開き、初生葉が出てきたら間引きをして2本立ちにします。他の苗が一緒に抜けてしまわないように、抜く株の根元をおさえてゆっくり引き抜きましょう。

植えつけ

ポットにたねを2~3粒ずつまき、育苗してから植えつけることも可能です。初生葉が開き、本葉が出てきたら株間15cmにして植えつけます。

追肥・水やり

間引き後や本葉4~5枚、7~8枚ごとに根元に土寄せします。枯れた下葉は取り除き、風通しよくします。通常追肥は不要ですが、蕾が出始めた頃、葉色が淡いなど肥料不足の様子なら1m2あたりNK化成(16-0-16)20g程度を施用し、株元に軽く土寄せします。

収穫

豆は株の下の方から実ってきます。株の中ほどから下の莢が太ってきたら、株ごと抜いて収穫しましょう。収穫のタイミングを逃すと莢が黄変し始めて豆が硬くなってしまうので、採り遅れがないように注意しましょう。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
たねまきの2週間以上前に、1m2あたり完熟堆肥1kgと苦土石灰100g(いずれも過去1年以内に施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。元肥はたねまきの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)50g~100gを散布し、土に混ぜ込みます。エダマメは肥料が多すぎると莢付きや実入りが悪くなるので、前作の肥料が残っているような場合は元肥は少なめに。明らかに残っているような場合は元肥はゼロでもOKです。

●エダマメの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)
エダマメの栽培スケジュール

2022.04更新

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