ピーマン

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

暑さや病害虫に強く、一株でたくさん収穫できる
初心者にも栽培しやすい作物

 トウガラシを改良して作られたナス科の作物で、生育適温は25~30℃と高温。遅霜の心配がなくなってから植えつけましょう。日当たり、水はけのよい場所を選び、植えつけ前にマルチを張り地温を上げると根張りがよくなります。苗が小さいうちは風で倒れやすいので、仮支柱で支えます。
 最初の花が咲いたら、側枝2本を残して3本仕立てにします。一番果がなったら本支柱に替え、一番果は早めに収穫して、株の成長を促します。実が次々なってきたら、内側の混み合う枝は切り落とし、風通しをよくします。
 収穫の目安は開花後15~20日くらい。早めに適度な大きさで収穫し、株の消耗を抑えて長く収穫を楽しみましょう。
 連作障害があるので、同じナス科の野菜は3~4年空けましょう。

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苗は茎が太く、葉と葉の節間がつまったがっしりとした苗がよく、本葉が10枚程度で一番花の蕾が開き始めるくらいが植えつけ適期です。ポットごとバケツの水に浸けて十分水を吸わせ、根鉢を崩さないように取り出します。やや浅植えにして、根鉢が隠れるぐらいに土を寄せましょう。
50cm位の仮支柱を立てて、茎と支柱を8の字に結んで固定します。土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。

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最初の花が咲いたら、一番花の下の勢いの良い側枝(枝分かれ)2本を残し、それより下のわき芽はすべて取り除きます。

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一番果がなったら、長さ1m程の本支柱を立てます。2本の側枝がのびてきたらそれぞれ枝に沿って斜めに支柱を立てて3本仕立てにします。茎と側枝を固定し、実の重みで枝が倒れないよう支えます。土が乾いたら株元にたっぷり水やりしましょう。

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一番果の収穫が始まる頃から、1m2あたり化成肥料(8-8-8なら40g、14-14-14なら20g程度)を、1~2週間に1回程度を基本に、枝の伸び方や果実の肥大の仕方を観察しながら、加減して施用します。鮮やかな緑色のピーマンを収穫するためには、追肥を切らさないようにすることがポイントです。

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枝が折れやすいのでハサミを使って、こまめに収穫します。6~7cm大が目安。実がたくさん付いていたら、株を弱らせないよう摘果を兼ねて小さな実も採ります。終盤は赤く完熟させて甘みのあるピーマンを楽しんでもいいですね。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(元JA全農 肥料研究室技術主管)
植えつけの2週間前までに、1m2あたり完熟堆肥2kg(前作で堆肥を施用していれば1kg)と、苦土石灰100g(前作で石灰類を施用していれば省略)を散布し、深く耕しておきます。ピーマンは根を深く張らせることで樹勢(茎葉の元気さ)が維持され、収穫を長く続けることができます。深く耕して根が深く張れるように土づくりしましょう。
元肥は植えつけの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8なら200g、14-14-14なら100g程度)を散布し、これもやや深いところまで混ぜ込みます。

●ピーマンの栽培スケジュール
(プランターでも畑でも栽培できます)
栽培スケジュール

2024.05更新

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