May

ラッカセイ

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

地上に莢をつける一般的なマメ類と違い、花が咲いて落ち、土の中に伸びた子房柄(しぼうへい)に莢がつくので「落花生」と呼ばれます。
栽培が長期間なので、他の野菜の邪魔にならない場所にたねまきを。

 南アメリカの熱帯地域原産といわれ、高温で日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。たねまきは地温が十分に上がってから、畑に直まきします。殻から出したたね(豆)を一晩水に浸けておくと発芽しやすくなります。
 7月に入ると花が咲き始めます。咲き終わると子房柄が伸びて土にもぐるので、株のまわりを軽く耕して土寄せしておくと、実つきがよくなります。マメ科なので根粒菌が共生しているので、窒素肥料は控えめにしましょう。
 収穫まで長期間ですが、たねまき後はあまり手がかからないので、ビギナーにもおすすめです。草姿により、這い性、半立ち性、立性があり、収穫時期によって早生~晩生、豆の大きさなど、さまざまな品種があるのでよく選んで楽しんでください。
 連作障害があるので同じ畑は2~3年あけましょう。

たねまき

深さ2~3cmのまき穴をあけ、1ヵ所2~3粒まきます(薄皮はつけたままで)。土をかぶせて軽くおさえ、たっぷりと水やりしましょう。
保温と鳥よけのためにビニールや寒冷紗などで覆ってやると育ちがよくなります。

発芽・間引き

4~7日で発芽します。
本葉が3~4枚になったら間引いて1本立ちにし、覆っていたビニールや寒冷紗などをはずします。

土寄せ

株の周囲を除草して軽く耕し、土寄せをしましょう。

開花

7月から8月にかけて小さな黄色い花が咲きます。咲き終わると子房柄が地面に向かってどんどん伸びて地中に潜ります。
地中に潜った子房柄の先端がふくらんで莢になり、肥大していきます。

収穫

茎葉が少し枯れはじめてきたら試し掘りをし、殻に網目ができていれば収穫しましょう。天気のよい日に収穫して、株を逆さにして天日干しをします。さやを切り離して水洗いをしてからも天日干しをしてよく乾かしてから、さやごと煎っていただきます。
掘りたてなら、ゆで落花生にしても美味しいよ。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
たねまきの1ヵ月以上前に、1m2あたり完熟堆肥1kgと苦土石灰100g(前作で施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。根粒菌が働いて空中窒素を利用するので、窒素の施肥量がリン酸とカリに比べて少ない作物です。元肥は窒素含量の少ないものが便利です(5-20-20や3-10-10など)。窒素成分の施用量が1m2あたり3g程度になるように、例えば5-20-20の肥料なら60gを、種まきの1週間前に元肥として施用します。8-8-8肥料なら、同肥料40gのほかに、熔燐(0-20-0)40gと硫酸カリ(0-0-50)20gも併せて散布し、土に混ぜ込みます。たねまき直前の堆肥施用や、窒素肥料の過剰は、蔓ばかりが生長して莢の品質や収量が低下するので要注意。追肥は不要です。

●ラッカセイの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)

ラッカセイの栽培スケジュール

2019.05更新