August

ラッキョウ

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

栽培期間は長いですが、やせた土地や乾燥した土地でもよく育ち、ビギナーでも失敗することなく収穫できます。
若採りが味わえるのは家庭菜園ならではのお楽しみですよ。

 ユリ科のラッキョウは、タマネギと同じく地下の肥大した鱗茎を食べます。独特の強い匂いの成分はニンニクやニラと同じ硫化アリルで、薬効が多い健康食品として人気です。
 やせた土地でも栽培することができますが、水はけが悪いと球が腐ってしまうので、水はけのよい土で育てましょう。病害虫が少なく育てやすいのですが、栽培期間が長いので、畑の場所など計画をしっかり立てることも大切です。
 8~9月に鱗茎(たね球)を植えつけると翌年の6~7月に収穫できますが、そのまま置いて2回冬越しをすると、分球して数が増え小粒の3年子と呼ばれる花ラッキョウが収穫できます。また、3月頃の鱗茎がまだ柔らかい時期に収穫すると、エシャレット(若採りラッキョウ)として生食でも楽しめます。
 漬物はもちろん、掘りたては天ぷらや炒め物、玉子とじなどにしても美味しいです。

たねまき

たね球は1球ずつにバラし、外皮は取り除きます。
株間15~20cmで4~5cm深さの植え穴を掘り、1ヵ所1球または2球ずつ芽を上にして植えつけ、3cmくらい土をかぶせて手で押さえたっぷり水やりしましょう。

発芽・追肥・土寄せ

【発芽】7~10日くらいで葉が伸びてきます。
【追肥・土寄せ】追肥はたね球が活着して茎葉が盛んに伸びる10月頃と、冬を越して再び茎葉が伸び始める3月頃に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)40g程度を施用してください。
3月の追肥の後は球根の肩が露出しないように株元に軽く土寄せをしましょう。

収穫

6月以降、葉が完全に枯れる前に、天気のよい日を選んで株ごと掘り上げます。
辛味が少なく柔らかいエシャレット(若採りラッキョウ)を生で楽しむなら、こまめに土寄せをして3月頃に収穫しましょう。
土をつけたまま葉を結んで、雨が当たらない日陰で2~3日乾かします。

水洗いして茎と根を切り落とし、生のまま料理したり、塩漬け、しょう油漬け、甘酢漬けなどにしてどうぞ。

2年目の秋にはきれいな花が楽しめます。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
植えつけの2週間以上前に、1m2あたり苦土石灰100gと完熟堆肥1kg(いずれも過去1年以内に施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。元肥は植え付けの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)100gを散布し、土に混ぜ込みます。
1年目は収穫せず、もう1年育てると小粒で良質な花ラッキョウになります。育てる場合は、夏の間に枯れていた茎葉が再び伸び始めたら、1m2あたり化成肥料(8-8-8)100g程度を施用して畝間を軽く耕耘します。さらに翌年の3月頃に、化成肥料(8-8-8)40g程度を施用して、株元に軽く土寄せをしましょう。

●ラッキョウの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)

ラッキョウの栽培スケジュール

2019.08更新