November

イチゴ

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

みんな大好きなイチゴは、苗から始めるのが手軽でおすすめ。
ちょっとしたスペースがあれば楽しめるので、好みの品種を見つけて植えつけてみましょう。
翌年からは子株で増やせます。

 イチゴは本来、冬越し野菜で、秋にできた花芽が冬の寒さにあうことで休眠し、春の気温の上昇とともに目覚め、開花・結実します。夏の暑さや乾燥に弱いですが、寒さには強いです。植えつけから収穫まで、半年以上と時間はかかりますが、小形なので鉢やプランターなど狭い場所でも栽培できます。初年度は購入苗を植えつけ、翌年からは株元から伸びるランナー(ほふく茎)を根付かせて子株を作り、翌年の苗にします。
 2月頃にマルチフィルムや敷きわらをしてやると地温が上がり生育が進みます。また、果実が直接土にふれないので傷みを防ぎ、きれいな実を収穫することにもつながります。受粉がうまくいかないときは筆を使って人工授粉をすると効果的です。乾燥と過湿を嫌うので、土が乾いたらたっぷり水やりして、日当たりのよい場所で甘いイチゴを育てましょう。

苗の選び方・植えつけ

【苗の選び方】クラウン(根元の膨らんだ部分)が太くてがっちりとしたもの、葉が病気や害虫に侵されていないものを選びましょう。
【植えつけ】クラウンに生長点があるので、土に埋めないように浅めに植えつけます。また、イチゴの実はランナーと反対側につくので、ランナーの向きをそろえると同じ側に実がつき収穫がしやすくなります。

追肥・マルチング

【追肥】追肥は冬を越して茎葉が再び活動を始める直前に、1m2あたりNK化成(16-0-16)40gを施用し軽く土と混ぜます。
【マルチング】追肥を終えたら、枯れた下葉や伸びたランナーを摘み取ってきれいにして黒色(透明)のポリマルチを張りましょう(マルチは穴があいていないものを選ぶと張りやすいです)。雑草を防ぎ、地温が上昇して生育も進みます。プランターの場合はわらや腐葉土を敷いてやりましょう。

収穫

開花後、約1ヵ月で収穫を迎えます。赤く熟したものから順次収穫していきましょう。虫や鳥に食べられないようにネットなどを張るといいですよ。

子株作り

収穫が終わった株(親株)からランナーが盛んに伸びてくるので誘引して根付かせます。子株をたくさんつけますが、1番目と先端の方の子株は使わず、2番目や3番目の大きさのそろった子株を次の苗として畑に仮植えするかポットに植えつけて育苗します。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
植えつけの2週間以上前に、1m2あたり完熟堆肥1kgと苦土石灰100g(いずれも過去1年以内に施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。
元肥は定植の1週間前に、1m2当たり油かす(5-2-2など)200gまたは化成肥料(8-8-8)100gを散布し、土に混ぜ込みます。

●イチゴの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)

イチゴの栽培スケジュール

土づくりワンポイントアドバイス

2019.11更新