別名「ハツカダイコン」(二十日大根)というように、見た目はカブのようですが、ダイコンの仲間です。たねまきからおよそ30日前後で収穫ができ、場所もとらないのでプランター菜園や畑のちょっとした空きスペースにおすすめです。生育適温が15~20℃なので、春と秋が手もかからず栽培適期といえます。夏休みに子どもと一緒に栽培を楽しむなら、寒冷紗などで覆って日よけをし、害虫がつきやすいので風通しをよくするなど注意をして育てましょう。
植え替えには向かないので、直まきして間引きしながら育てます。夏場は生育が進み、スやヒビが入りやすくなるので、収穫遅れにならないようにします。
おなじみの赤い丸形や細長いタイプ、根の色は赤、白、ピンク、オレンジ、紅白など、さまざまな品種があるので、たねまきをずらしながらいろいろ楽しみましょう。採れたてを丸ごとどうぞ!

深さ1cm程度のまき溝を作り、たねがかさならないようにすじまきにします。土をかぶせて軽く押さえ、たっぷり水やりします。

4~7日で発芽します。

本葉が出始めたら混んでいる所や生育の悪いものを間引きして、株間2~3cmにします。混み合った所は随時間引き、穴が開かないように土寄せしておきます。 本葉4~5枚で株間5~6cmになるように間引きましょう。

乾燥に弱いので夏場は特に土が乾かないうちに水やりしましょう。

アブラムシやアオムシ、ヨトウムシなどがつきやすいので、葉の裏側などをこまめにチェックして、見つけたらすぐに取り除きましょう。 防虫ネットや寒冷紗で覆ってしまえば、日よけにもなり安心です。

本葉が5~6枚になり、土からのぞく根の直径が品種にふさわしい大きさになったら、引き抜いて収穫します。採り遅れると根にスが入ったり、ヒビ割れてしまうので注意しましょう。
●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
綺麗な根のラディッシュを作るためには、有機物に富んだ、柔らかくて排水性と保水性の良い土壌が適しています。完熟堆肥の施用が有効ですが、たねまき直前の堆肥施用は、かえって根の肌を損ねることがあります。たねまきの1ヵ月以上前に、1m2あたり1kg程度の完熟堆肥を施用してください。時間がとれない場合には、堆肥は施用しないほうが安心です。
栽培期間が短いので元肥は少なめ。たねまきの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)30g程度を施用し、土に混ぜ込み、水やりして土によく馴染ませておいてください。前作の肥料が残っているようなら無肥料でもOK。追肥は不要です。
●ラディッシュの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)