September

ニンニク

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

料理に欠かせない香味野菜のニンニクは、スタミナ源としてよく知られています。
国産は貴重なので、家庭菜園でたくさん作って保存しておくのもいいですね。
肥料を効かせて生長を促しましょう。

 ニンニクの生育適温は15~20℃で、冷涼な気候を好みます。一定期間低温にさらされることでりん片の分化がはじまるので冬越しをさせますが、耐寒性はそれほど強くありません。そこで、低温にあたる時間が多い寒地型と少ない暖地型の品種があるので、地域にあった品種選びが大切です。
 たね球用に市販されているものの中から大きくて形のよいものを選び、球を割って1片ずつにばらし、カビや病変のあるものは除いて植えつけましょう。12月上旬頃までに本葉4~6枚の大きさに育てて冬越しさせます。暖かくなってくると休眠からさめて生長が再開されるので必ず追肥をしましょう。
 茎葉が3分の2程度枯れてきたら収穫時期です。採り遅れると傷むので梅雨入り前までには収穫を終えましょう。風通しのよい軒下などにヒモで束ねて吊るして乾燥させてから保存します。

植えつけ

たね球をばらしたりん片は皮をつけたままでもむいてもOKです(むくと発芽が早くなります)。
深さ5~6cmの植え穴を作り、とがった方(芽)を上にして立てるように植えつけ、たっぷりと水やりします。畑を黒マルチ(穴あき)で覆うと地温が高まり、冬場の乾燥を防いで根の生長がよくなります。

発芽・芽かき

【発芽】2~3週間で芽がでます。
【芽かき】1株から2本の芽が伸び出していたら、勢いの弱い方の芽をかき取りましょう。

追肥・トウ(花芽)摘み

【追肥】春先に茎葉が再び伸び始める前に、1m2あたりNK化成50g程度を施用します。追肥が遅れると茎葉が軟弱になり、病気が発生しやすくなります。
【トウ(花芽)摘み】4~5月頃になると中心からトウ(花芽)が伸びてきます。そのままにしておくと球が太らず株が弱ってしまうので、柔らかいうちに摘み取ります。摘み取ったトウ(ニンニクの芽)は炒め物などにして美味しく食べられます。

収穫

ニンニクは茎葉に蓄えた養分を球に送りながら枯れていく性質があるので、十分に枯れるのを待って球が太ってから収穫します。ただ、採り遅れると球割れが発生するので、1本試し抜きしてみるのが確実です。

乾燥・保存

収穫したニンニクは葉と根を適当に切り落とし、茎を4~5本ヒモで束ねて、雨や直射日光が当たらない風通しのよい場所に吊るして乾燥させ、保存します。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
ニンニクは根張りが浅く、土の中で溶けにくいリン酸の吸収力があまり強くありません。また、酸性土壌を嫌うのでリン酸と石灰(アルカリ分)の補給を兼ねて、1m2あたり熔燐(ようりん)100gを植えつけの2週間前に施用します。同時に1m2あたり完熟堆肥1kg(前作で施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。元肥は植えつけの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)100gを散布し土に混ぜ込みます。

●ニンニクの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)

ニンニクの栽培スケジュール

土づくりワンポイントアドバイス土づくりワンポイントアドバイス

2020.09更新