March

シソ

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

病気に強く生命力が旺盛でとても育てやすいのですが、乾燥に弱いので水やりを忘れないでください。
葉はもちろん、芽や花、実もすべて食べることができます。

 香味野菜として古くから日本で栽培され、和風ハーブの代表格ともいわれています。大葉と呼ばれる青ジソと、梅干しの色付けなどに使われる赤ジソがあり、それぞれチリメン種があります。発芽温度が20~25℃、生育適温は20℃前後で寒さに弱く、夏には比較的強いので遅霜の心配がなくなってからたねまきをしましょう。
 丈夫で育てやすく、プランターで十分な量が収穫できます。ポット苗を購入して植えつけるのが最も簡単ですが発芽してすぐの「芽ジソ」を楽しみたい場合は、たねまきからはじめましょう。生長とともに、芽、葉、蕾、花、実と秋まで長く収穫が楽しめるのも魅力です。夏の強い日差しを浴びると葉が硬くなるので、プランターの場合は半日陰に移動させてやりましょう。シソの香りには食欲増進や防腐効果などがあるので、夏場の薬味として大活躍してくれます。

種まき

たねは一晩水につけて発芽しやすくしておきます。0.5~1cmほどの溝を作りたねが重ならないようにすじまきし、薄く土をかぶせて水やりします。
プランターの場合は芽が出るまで濡れた新聞紙をかぶせたり、こまめに水やりをするなど土が乾かないように管理しましょう。

発芽

7~14日。本葉2枚くらいのものを「芽ジソ」といい、刺身のつまなどに使います。青ジソと赤ジソの両方を多めにまいて楽しむのもおすすめです。

間引き

葉と葉が触れ合わないように順次間引き、本葉4~5枚で株間10cm、本葉10枚で株間20cmを目安にします。

追肥・水やり

葉の摘み取りが始まった頃から、薄めた液肥を2週間に1回程度散布して、土寄せもしましょう。
乾燥に弱いので土が乾いたら水やりをします。

摘芯

草丈が30~40cmほどに生長したら、主枝の先端部分を摘芯してわき芽を伸ばします。

収穫

葉が10枚以上ついてきたら、必要に応じて下葉からハサミで切り取ります。夏の終わり頃に花穂が出てきてかわいい花が3分の1くらい開花したら、「花穂ジソ」として、花が落ちて実がふくらみ始めたら「実ジソ」として利用できます。

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【花穂ジソ】刺身のつまや薬味などに。
【実ジソ】実だけはずしてアク抜きをしてから塩漬けや佃煮に。

●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
丈夫な作物で土質等は特に選びませんが、堆肥や石灰の施用を過去1年以上行っていない場合は、植えつけの2週間前までに1m2あたり完熟堆肥1kgと苦土石灰100gを散布し、深く耕します。
元肥は植えつけの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)50g程度を散布し土に混ぜ込んでください。

●シソの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)

シソの栽培スケジュール

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2021.03更新

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