コラム 記事一覧

ふるさと探訪

日本各地の農畜産物を産地からリポート

種なしでジューシー、上品な甘み会津みしらず柿

文◎編集部 撮影◎小瀬佳伸

「里古(さとふ)りて柿の木持たぬ家もなし」と松尾芭蕉の俳句にもあるほど、日本で古くから親しまれてきた柿。
平安時代にはすでに栽培され、全国に1000品種もあると言われています。
会津みしらず柿は、戦国時代から会津地方で栽培されてきた渋柿の品種のひとつ。
福島県ブランド認証制度に認定され、皇室に献上される由緒ある柿です。
主要産地であるJA会津よつばを訪ねました。

400年以上もの歴史ある会津の名産

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「会津の風土に合わせた栽培方法で一つひとつ丁寧に手をかけて育てています」と、JA会津よつばみどり地区果樹部会柿部の石井勝利さん

 福島県西部に広がる会津盆地は、磐梯山などの山々に囲まれて夏は暑く冬は寒い盆地特有の気候と、阿賀川の豊かな水量に恵まれた肥沃な土地が農業に適しており、稲作や野菜の栽培が盛んです。南部の日当たりの良い扇状地には果樹園が広がり、秋に色づいた柿がたわわに実り、会津の風物詩となっています。
「〈みしらず〉は漢字で書くと〈身不知〉と書き、その名前の由来は①たくさん実をつける身の程知らずな柿、②将軍が未だこのようなおいしい柿を知らずと称賛、③我が身も考えずに食べすぎるほどおいしい柿と、3つの説が知られています。福島原産の品種で、やわらかくとろける食感の果肉と、ジューシーで上品な甘みが後を引くおいしさで長く食べ継がれ、会津の名産になりました」と、JA会津よつば美里営農経済センター営農課の佐藤健一郎係長。
 会津みしらず柿のおいしさは2〜3月の剪定、5月末の摘蕾(てきらい)、6月末の摘果や追肥、隔月での防除作業など、こまめな手入れによって作られます。鮮やかな橙に色づかせるためには、日当たりの調整が大切です。
「葉が光合成で作り出す養分が実を大きくさせるので葉を茂らせることは重要なのですが、日当たりが不十分だと実が硬く、食べる時にガリガリした食感になってしまいます。実全体にまんべんなく日が当たるよう、ヘタの周りの葉を取ったり、真夏の日差しが強い時は、数枚の葉で実を覆って日よけしたりと、その時々の状況を見極めながら一つひとつの実を調整しています」と説明してくれたのは、JA会津よつばみどり地区果樹部会柿部の石井勝利さん。石井さんは代々続く柿農家の後を継ぎ、全部で18アールある3ヵ所の柿園を1人で切り盛りしています。

霜が降りる前に一気に収穫

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枝を上ではなく横へと伸ばして作業効率を高めています

 収穫は、10月中旬〜11月中旬までの約1ヵ月間、朝8時半〜15時半まで行います。実全体がしっかりと橙色に色づいているかを一つひとつ確認し、丁寧に収穫します。
「うちでは、刀根早生(とねわせ)、平核無(ひらたねなし)、会津みしらず柿の3品種を栽培していますが、会津みしらず柿は収穫適期が晩秋なので、どんどん収穫しないと霜が降りてしまいます。霜にあたると実がやわらかくなり過ぎ、出荷できません。3ヵ所の柿園を巡回しながら、1日で18kg入りのコンテナ15個ほどを収穫します。自宅と柿園を何往復もするから本当に大変です」と石井さん。

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【左】共同選果場内にある柿の脱渋装置。炭酸ガスで5日間かけて渋抜きします

 共同選果場に集められた柿は、まず炭酸ガスによる脱渋装置で渋抜きをした後に選別されます。色や傷などを1玉ずつ目視で確認して、選果機のトレーに載せ、光センサーで糖度と色づきをチェック。その後、大きさに合わせて特秀、秀、赤秀に選別され、最後に人の目で改めて確認しながら箱詰めしていきます。
「焼酎などで渋を抜くアルコール脱渋法だと食べ頃になるまでに約2週間かかりますが、炭酸ガスによる脱渋だと5日間で渋が抜けます。出荷最盛期は、一度に630コンテナ(約1260kg)の柿を脱渋できる装置を2台フル稼働させていますが、それでも脱渋待ちのコンテナが積み上がります」と話す、JA会津よつばの佐藤係長。今後は東南アジアへの輸出といった販路拡大にも力を入れていきたいと意気込みを見せます。

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渋柿では珍しくぷっくりと丸みのある形をしています

 風土に根づき数百年もの年月を重ねながら多くの人を魅了してきた会津みしらず柿。出回りは11月いっぱいまでと短く、季節限定の味覚です。昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われているのは、柿が色づく頃は気候も良く、ビタミンCなど栄養豊富な柿を食べて健康になるからというたとえです。購入後すぐはしっかりした食感と程よい甘さを味わえ、2〜3日置いて日光に当てるとやわらかく滑らかな食感とジューシーな甘さになります。2通りの味わいをぜひお楽しみください。
(取材:2022年11月上旬)

佐藤健一郎係長
「地元で長年食べ続けられているトロっとした食感と濃密な甘さが自慢の柿をたくさんの人に食べてもらいたいです」と、JA会津よつば美里営農経済センターの佐藤健一郎係長

●JA会津よつば

【会津みしらず柿】生産概要
生産者:115名
栽培面積:約32ヘクタール
出荷量:約150トン(2021年実績)
主な出荷先:県内

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新米で作る混ぜごはんきのこたっぷり混ぜごはん

京都府・のっこさん

1人分:約435kcal 調理時間:約30分

材料4人分

  • ご飯(炊きたて) 600~800g
  • きのこ(まいたけ、しめじ、しいたけなど好みで) 400g
  • にんにく 1片
  • しょう油 大さじ2
  • 小さじ1/2
  • ごま油 大さじ4
  • 小ねぎ(小口切り) 適量
  • 白いりごま 少々
  • 黒こしょう 少々

作り方

  1. まいたけ、しめじは根元を切り落として食べやすくほぐす。しいたけは軸を切り、縦5mm幅に切る。にんにくはみじん切りにする。

  2. フライパンに油、にんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったらきのこを加えて弱めの中火でゆっくりよく炒める。

  3. 2にしょう油、塩を加えて炒め合わせて火を止め、ご飯を加えて混ぜる。

  4. 器に盛り、小ねぎ、ごま、黒こしょうをふる。

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新米で作る混ぜごはんなすとひき肉のエスニックごはん

神奈川県・リンゴ姫さん

1人分:約580kcal 調理時間:約40分

材料4人分

  • ご飯(炊きたて) 600~800g
  • 鶏ひき肉 200g
  • なす 4本(400g)
  • 4個
  • パクチー 1束
  • 豆板醤 小さじ1
  • ナンプラー 大さじ1と1/3
  • 砂糖 大さじ1
  • レモン汁 大さじ2
  • サラダ油 大さじ3

作り方

  1. なすはヘタを切り、縦半分に切り、3~4mm幅の半月切りにする。

  2. フライパンに油大さじ2を熱し、ひき肉を入れ中火でほぐすように炒めて肉の色が変わったら、1を入れてしっとりやわらかくなるまで炒め合わせる。

  3. 2に豆板醬を加え、ナンプラー、砂糖も加えて炒め合わせたら、レモン汁を入れて混ぜ、火を止める。

  4. 大きめのボウルにご飯を入れ、3を加えて混ぜる。

  5. フライパンに油大さじ1を熱して間隔をあけて卵を落とし入れ、弱めの中火で好みの半熟状に焼く。

  6. 器に4を盛り、パクチーを刻んでのせ、5をのせる。

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新米で作る混ぜごはんクレソンごはん

秋田県・りんごさん

1人分:約435kcal 調理時間:約20分

材料4人分

  • ご飯(炊きたて) 600~800g
  • 合びき肉 150g
  • クレソン 100g
  • にんにく 1片
  • しょう油 大さじ2
  • 大さじ1
  • サラダ油 大さじ1
  • 黒こしょう 少々
  • レモン(くし切り) 4片

作り方

  1. クレソンは粗みじん切りにする。にんにくはすりおろす。

  2. フライパンに油を熱し、ひき肉を入れて中火でほぐすようにして炒め、肉の色が変わったら酒をふり、にんにく、しょう油を加えて混ぜる。蓋をして弱火で5分程、汁気がなくなるまで蒸し煮にする。

  3. 2にクレソンを加えてさっと炒め合わせる。

  4. 大きめのボウルにご飯を入れ、3を加えて混ぜる。

  5. 器に盛り、黒こしょうをふり、レモンを添える。

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「食」と「農」のエッセイ

日本ペンクラブ会員の著名人によるリレーエッセイ

第58回 ひこ・田中さん
「食べたいものを」から

著者のプロフィールはこちら

 若い頃、スーパーで食料品を買うのは割と簡単でした。決まっているからです。決まっているといっても、あらかじめ決めてあるのではなく、店に入ってから、一番安いもの、特売のものを買う。選択権は私にあるのではなく、スーパーにありました。うん。とても簡単。
 食べたいときに食べたいものを買いたいなあ〜。と、毎日思うのですが長い間、食べたいときに食べたいものを買うという1歩がなかなか踏み出せないでいたのでした。
 それは懐かしい思い出として半世紀が過ぎ、今は毎日ではないにしろ食べたいものを買えるようにはなりました。
 そんなあるとき、知り合いから、ネットで注文を取って週に一度無農薬野菜を配達してくれるSさんの存在を教えてもらい、頼むことにしました。
 取りあえず、ホームページのリストに並んでいる野菜を片端から注文。キュウリ、九条ネギ、ツルムラサキ、ズッキーニ、千両ナス、トウモロコシ、トマト等々。無農薬なので、値段は高めです。
 届けられた野菜を使って料理を作ります。キュウリの酢の物。ツルムラサキの和え物。ズッキーニと豚肉の炒め物。
 無農薬だからといって、ものすごくおいしいわけではありません。コクはあるような気がしますが、それだって無農薬だからと考えているせいかもしれません。
 では、スーパーの野菜と同じかというと、明らかに違いました。妙な言い方ですが、野菜が体になじんで、スッと入ってくる感じなのです。なんの足し引きもない、野菜本来の香りや味だからかもしれません。体が、そうそうこれが欲しかったと言っていました。本当に不思議な体験でした。それ以降、Sさんの届けてくれる野菜が待ち遠しくなったのです。
 ところで、Sさんの仕入れてくる野菜は、季節によって変化していきます。夏にキャベツや白菜を食べたいと思っても、手に入りません。冬にトマトやナスを食べたいと思っても手に入りません。季節季節の恵みを受け取るしかないのです。
 こうして私の野菜生活は、食べたいときに食べたいものを買うから遠ざかり、季節と天候(雨や雪次第で、欠品になることしばしば)まかせになったのでした。けれども、今回の事態には満足している私です。

イラスト:はやしみこ

ひこ・田中(ひこ・たなか)

1953年生まれ。児童文学作家、評論家。1990年『お引越し』(第1回椋鳩十児童文学賞)にてデビュー。『ごめん』(第44回産経児童出版文化賞JR賞)。幼年童話に「レッツ」シリーズ。長編作品に『なりたて中学生』(第57回日本児童文学者協会賞)。評論に『大人のための児童文学講座』などがある。最新作は『あした、弁当を作る。』。

ひこ・田中(ひこ・たなか)
「あした、弁当を作る。」
講談社
日本ペンクラブ

日本ペンクラブとは、詩人や脚本家、エッセイスト、編集者、小説家など、表現活動に専門的、職業的に携わる人々が参加、運営する団体です。
https://japanpen.or.jp/

なるほど全農

食と農についての「なるほど」な情報をお届け

料理に合わせてお米をチョイス【お米の銘柄】
メニューによってお米を使い分け、おいしさを再発見しましょう!

日本で栽培されている主食用のお米は、約320品種¹に上ります。
これだけたくさんの種類があるのに、試さないなんてもったいない。
今や料理に合わせて「お米」を選ぶ時代です。
自分好みのお米を見つけてみませんか。

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 作付面積がもっとも多いお米は、1956年に誕生した超ロングセラーの「コシヒカリ」です。もちもちした粘りと甘み、つややかで香りがよいなどの食味が支持され、全生産量の約3割を占めています。もちろん、気候や土壌、水質、栽培方法などにより、同じコシヒカリでも、産地によって食味が異なります。多くの県で栽培されており、「山梨県産梨北米こしひかり」など、それぞれ産地の銘柄として数えられます。
 作付割合の2~4位は、コシヒカリを親に品種改良されたひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち。コシヒカリとこれらで全生産量の半分以上²になり、コシヒカリ系の人気ぶりがうかがえます。
 一方で、新潟県では、うるち米の作付面積の7割がコシヒカリでしたが、食の多様化へのニーズと気象災害や地球温暖化などによる収量・品質低下を回避することを目指して、品種改良が進められてきました。そうしたなか、2017年に暑さに強い品種「新之助」が誕生。コシヒカリとは異なるおいしさで、粒がほぐれやすいのに粘りが強く、甘みのあるお米です。同じく2017年に石川県で誕生した「ひゃくまん穀」は、コシヒカリより2週間ほど遅く収穫する晩生品種で、農作業のピーク分散を可能にしました。粒が大きく、お米のうま味がしっかりと感じられます。

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▲詳しくはこちら

 上図の「お米の食味マップ」は、横軸がしっかり(かため)⇔もちもち(やわらかめ)、縦軸は甘い⇔あっさり・さっぱりを示し、全国各地の自慢のお米の食味が一目で分かります。
 右上の甘くもちもちしたお米(福、笑い・あきたこまち)は、冷めてもおいしいので、おむすびなどに向いています。食べ応えがあり、甘みのあるお米(だて正夢・梨北米)は、肉系の洋食におすすめ。左上の甘くしっかりしたお米(新之助・ひゃくまん穀)は、魚のうま味を引き立ててくれるので和食向き。左下のさっぱりしっかり系[富富富(ふふふ)・青天の霹靂(へきれき)]は、パラパラ食感に仕上がるのでチャーハンやパエリアなどに最適で、サラサラとしたスパイスカレーにもよく合います。ルウカレーなら、右下のあっさりもちもち系(あきろまん・風さやか)がおすすめです。
 メニューに合わせてお米のタイプと料理の相性を並べましたが、日本のお米は、どんなおかずにも合うので、自分好みのお米を選ぶことが一番です。たくさんの種類のお米があるので、いろいろ試して、この秋はこれぞ自分好みというお米を見つけてみてください。

※1 農林水産省「令和5年度産産地品種銘柄一覧」より
※2 (公社)米穀安定供給確保支援機構「令和3年産水稲の品種別作付動向について」より

プロのおすすめレシピ

料理のプロがすすめる旬の食材を使ったレシピ

甘味と酸味、食感、彩りを楽しむ旬のサラダです柿とカリフラワーのサラダ

料理◎大庭英子 撮影◎榎本修

1人分:約325kcal 調理時間:約25分

材料4人分

  • 2~3個
  • 鶏ささ身 200g
  • カリフラワー 200g
  • 水菜 150g
  • 白ワイン(または酒) 大さじ1
  • フレンチドレッシング 大さじ5
  • マヨネーズ 大さじ3
  • 適量
  • こしょう 少々
  • フレンチドレッシング(作りやすい分量)
    • オリーブ油 2/3カップ
    • 1/3カップ
    • 小さじ1
    • こしょう 少々

作り方

  1. 鶏ささ身は筋のあるものは取り、小さめの鍋に並べ、ひたひたの水、白ワイン、塩少々をふり、中火にかける。煮立ってきたら、火を弱めて蓋をして5分程蒸しゆでにし、火を止めてそのまま冷ます。冷めたら取り出して縦半分に切り、1~1.5cm幅に切る。

  2. フレンチドレッシングを作る。ボウルに材料を入れてよく混ぜ合わせる(残りは常温で1週間保存できます)。

  3. カリフラワーは小房に切り分け、大きなものはさらに縦2~4等分に切る。鍋にたっぷりの熱湯を沸かして塩少々を入れ、カリフラワーを入れて混ぜ、再び煮立ってきたら、1分程ゆでてザルにあげる。ボウルに移して熱いうちに2を大さじ2かけて混ぜて冷ます。

  4. 柿は皮をむいて1~1.5cm角に切る。

  5. 水菜は根元を切って3cm長さに切る。冷水にさらしてパリッとしたらサラダスピナーなどを使って水気をしっかりきって、器に敷く。

  6. 314を加えて混ぜ、5の上に盛りつける。

  7. 小さなボウルに2のドレッシング大さじ3、マヨネーズを入れて混ぜ、塩、こしょう各少々で調味してソースを作る。

  8. 67をかけ、全体を混ぜていただく。

ココがポイント

柿の甘みとフレンチドレッシングの酸味が調和します。
カリフラワーはかためにゆでて食感を残します。

料理の基本

切り方・煮方・揚げ方など調理の基本をプロが伝授

ごぼうをささがきにする

料理◎大庭英子 撮影◎榎本修

笹の葉のように細く薄くそぐような切り方が「ささがき」です。
さまざまな料理に使えるささがきごぼうをマスターしましょう。

作り方

  1. 皮をこそげる

    包丁の刃先または背を左右に動かして、ごぼうの皮をこそげ取り、水でさっと洗う。包丁の代わりにたわしを使ってもよい。

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  2. ささがきにする

    水をはったボウルの上で、ごぼうを手に持って少しずつ回しながら、包丁の手元の部分で薄くそぐようにして切る。

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  3. 水にさらす

    切ったそばから水にさらして、あく抜きをする。香りがなくなってしまうので、水を替える必要はない。

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  4. ザルにあげる

    ごぼうをすべて切り終わって水に放したら、ザルにあげて水をきる。

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●皮をこそげる時は、包丁の刃先を使うと皮を取りすぎず風味が残ります。
ごぼうにごく浅く、縦に切れ目を入れてからささがきにすると、細いささがきができます。

ごぼうと豚肉の柳川風

1人分:約265kcal 調理時間:約30分

材料4人分

  • ごぼう 250g
  • 豚ばらしゃぶしゃぶ用肉 100g
  • 3~4個
  • 大さじ2
  • みりん 大さじ3
  • 砂糖 大さじ1
  • しょう油 大さじ2.5
  • 1カップ
  • サラダ油 少々
  • みつば 少々

作り方

  1. ごぼうは上記を参考にしてささがきにし、水気をよくきる。

  2. 豚肉は3cm長さに切る。

  3. 直径24cm程のフライパンに油を熱し、豚肉を入れてほぐすようにして炒め、肉の色が変わったら、酒をふり、水を加える。煮立ってきたら、火を弱めてアクを取る。

  4. 3を中火にして1、みりん、砂糖、しょう油を加えて混ぜ、蓋をして弱火で10分程煮る。

  5. ボウルに卵を割りほぐし、4の中心から外に円を描くように流し入れ、蓋をして半熟状になるまで煮る。

  6. みつばをのせ、器に盛る。

ふるさと探訪

日本各地の農畜産物を産地からリポート

江戸から続く甘みの強い大粒栗銀寄栗ぎんよせぐり

文◎編集部 撮影◎磯野博正

大阪府の北部に位置し、兵庫県丹波篠山市に隣接する能勢(のせ)町では、地名を冠して「能勢栗」と呼ばれるほど、栗が有名です。
能勢町は“栗の王様”といわれる品種「銀寄栗」発祥の地という歴史があります。
歴史ある銀寄栗をたくさんの人に食べてもらい、後世に継承していきたいとブランド化に取り組むJA大阪北部を訪ねました。

250年以上の歴史に育まれる

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「銀寄栗の故郷として、生産者を増やして能勢を盛り上げていきたい」と話す、能勢栗振興会の西田彦次副会長

 栗は木になる実なので農林水産省では「果物」に分類しています。イガが皮、固い鬼皮が果肉、私たちが食べる実の部分は種にあたります。
 能勢町は大阪府の北端、里山に囲まれた山間地です。古くから、日当たりの良い山の斜面を活かして栗栽培が行われてきました。銀寄栗は大粒で甘く、マロングラッセなどの高級菓子にも使われる人気品種です。
「江戸時代中期、現在の能勢町倉垣の村人が良い実をつけた栗の木を増殖させていました。当時は名もない栗でしたが、飢饉の時に高値で売れて、銀貨の上の銀札を集めたことから、銀寄栗と呼ばれるようになったといわれています。飢饉を救ったこの原木は1998年頃に朽ちたのですが、接ぎ木した2世、3世の木が今も倉垣地区で育てられています」と、JA大阪北部営農生活部営農課の西村みつきさん。
 他の品種の実と比べて、銀寄栗の実はお尻の部分(座)が大きく湾曲しており、大きな実は一粒25~35gあります。
「1月の剪定や土づくり、4月の接ぎ木、5~8月の草刈り、7月後半の実肥えのための施肥、8~9月の下草刈り、10~11月のイガ焼却など季節ごとに作業があります。また、年間を通して鹿や猪などの獣害対策も欠かせません。大粒の栗づくりにはこまめな手入れが必要です」と、能勢栗振興会の西田彦次副会長。5~6月にヒゲのような雄花と小さなイガの形の雌花が咲きますが、同じ品種では受粉しにくいので、園内に複数の品種を植えます。
「栗は直射日光の当たる枝に実をつけるので、剪定は重要です。定期的に講習会などを実施し、生産者一丸となって技術向上を目指しています」と、JA大阪北部の西村さん。冬の枝ぶりから、新芽が伸びる方向、実の位置まで想定して剪定することが、秋の収量増加につながります。

一粒ずつ丁寧に栗拾い

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大ぶりでぷっくりした実。ひとつのイガに3粒ほど入っています

 斜面沿いの栗園では、枝の先に丸いイガが集い、所々艶のある実が顔を覗かせています。
「能勢高等学校(現在:豊中高等学校能勢分校)の農業科で栗の接ぎ木を習い、祖母の栗園で試したらうまくいって、家の苗木づくりを任されるようになりました」と栗栽培のきっかけを話してくれた西田副会長。以来、60余年にわたって栽培を続け、現在は銀寄栗を約30アール、ぽろたんや伊吹など他品種も含めると約50アールの栗園を営んでいます。
「銀寄栗は9月下旬~10月上旬までが収穫期です。空梅雨で猛暑だと早まるので、生育状況を観察しながら収穫します」と、西田副会長。栗は虫がつきやすく、イガについた虫に実を食われると出荷できないので、防除は欠かせません。また、完熟するとイガが自然に落ちるので、猪などに食べられないよう電柵を張り巡らせます。収穫は毎日、朝と夕方に園内を見回り、先端にカバーのついた火ばさみを使って傷をつけないよう一粒ずつ拾い集め、品種ごとにまとめて10時までに選果場に出荷します。

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【上】収穫した栗は、出荷前に自宅の作業場でキズの有無などを確認します
【下】選果場では、虫食い、実入り具合、鮮度などを一粒ずつ人の目でチェックし、選果機で大きさを分別します

 選果場では、まず燻蒸してからS、M、L、2Lサイズに選果機で分別。地域全体で大粒化を進めており、幅が3.9mm以上ある3Lも増えています。
「甘くて食べ応えのある銀寄栗の産地として、能勢をもっと多くの消費者の皆様に周知していきたいです」と、JA大阪北部の西村さんはブランドの確立に意欲を見せます。
 最後に、2021年から『西田流栗塾』を始め、後継者育成に力を注ぐ西田副会長におすすめの食べ方を伺いました。
「定番の焼き栗のほか、煮崩れしにくいので、肉じゃがのじゃがいもを栗に変えた肉栗もおいしいですよ」。
 ペースト状にして生クリームを加え、モンブランを手作りするなど、贅沢な旬の味わいを楽しみたいですね。すぐに食べない場合は、鬼皮のまま新聞紙に包んでから冷蔵保存すれば水分が保たれます。豊かな香気と余韻の残る甘味をぜひお楽しみください。
(取材:2022年9月下旬)

西村みつきさん
能勢栗振興会の事務局として、生産者同士の連携や講習会運営等に奔走するJA大阪北部営農生活部の西村みつきさん

●JA大阪北部

【銀寄栗】生産概要
生産者:140名
栽培面積:130ヘクタール
出荷量:約3.8トン(2022年実績)
主な出荷先:大阪府内

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牛薄切り肉を使ったおかずミルフィーユ牛カツ

兵庫県・うっちゃん

1人分:約680kcal 調理時間:約25分

材料1枚(18cmx8cm)分

  • 牛切り落とし肉 300g
  • レタス 100g
  • しょうが 1片
  • 貝割れ菜 10g
  • ミニトマト 適量
  • A
    • たまねぎ(みじん切り) 80g
    • ゆずなど柑橘の果汁 大さじ2
    • しょう油 大さじ2
    • 50ml
  • 小麦粉 大さじ1
  • 溶き卵 1/2個分
  • パン粉 1/2カップ
  • 塩、黒こしょう(粗びき) 各適量
  • 揚げ油 適量

作り方

  1. たまねぎポン酢を作る。Aを耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で40秒加熱し、冷ます。

  2. 牛肉に塩、こしょうし、18cmx8cmの大きさになるよう成形しながら重ねる。小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつける。

  3. フライパンに油を2cm深さまで入れて中弱火にかけ、2を入れて片面3分程、返して2分程、きつね色になるまで揚げ焼きにし、油をきる。

  4. しょうがはせん切り、貝割れ菜は根元を切り落として、食べやすい大きさにしたレタスと混ぜ合わせる。

  5. 3を食べやすく切って器に盛り、4とミニトマトを付け合わせ、1のポン酢を添える。

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牛薄切り肉を使ったおかず牛肉とレタスの温サラダ

京都府・玉木美穂さん

1人分:約290kcal 調理時間:約20分

材料4人分

  • 牛薄切り肉 300g
  • レタス 1玉(350g)
  • しめじ 1パック(100g)
  • A
    • オイスターソース 大さじ1.5
    • しょう油、酢、酒、砂糖 各大さじ1
    • ラー油 小さじ1

作り方

  1. 鍋にたっぷり湯を沸かす。レタスは一口大にちぎり、熱湯にさっとくぐらせ、ザルに取り、水気をきる。

  2. しめじは根元を切ってほぐし、1の熱湯でさっとゆでてザルにあげる。

  3. 牛肉は2の熱湯に1枚ずつくぐらせ、表面の色が変わったらザルにあげる。

  4. 小鍋にAを入れてひと煮立ちさせる。

  5. 123を混ぜ合わせて器に盛り、4のタレを全体にかける。

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牛薄切り肉を使ったおかず牛肉とごぼう、えのきのしぐれ煮

京都府・すずらんさん

1人分:約400kcal 調理時間:約30分

材料4人分

  • 牛こま切れ肉 300g
  • 糸こんにゃく 200g
  • ごぼう 100g
  • えのきたけ 2袋(200g)
  • しょうが 2片
  • 砂糖 大さじ6
  • 酒、しょう油 各1/2カップ
  • 1カップ
  • サラダ油 小さじ2
  • 白いりごま 小さじ1
  • 一味(または七味)唐辛子 適宜

作り方

  1. 糸こんにゃくは下ゆでし、食べやすい長さに切る。

  2. ごぼうは皮をこそいでささがきにする。えのきたけは根元を切って長さを半分に切る。しょうがはせん切りにする。

  3. 牛肉は食べやすい大きさに切る。

  4. フライパンに油を熱し、牛肉を入れてさっと表面を炒め、ごぼう、しょうが、糸こんにゃくを加えて炒め、全体に油がまわったら、えのきたけ、砂糖、酒、しょう油、水を加えて混ぜる。中火で15分程、ときどきかき混ぜながら汁気がなくなるまで煮る。

  5. 器に盛り、ごまをふる。好みで唐辛子をふる。

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