レタスの発芽適温は15~20℃で、25℃以上になると休眠して発芽しなくなってしまいます。高温時はたねをガーゼなど布に包んで一晩水に浸し、水をよくきってから2日間くらい冷蔵庫で冷やしてからまくと発芽しやすいです。
畑はマルチを敷くと、土壌水分が保たれ、外葉が土に触れないので葉が傷むのを防いで病気にかかりにくくなり、雑草を抑えることもできます。生育前半は葉が広がり、12~13枚くらいで内側に巻き始めて結球します。結球開始までの外葉の数で玉の大きさが決まるので、それまでに大きく育てることが大切です。
日が長くなると花芽をつけトウ立ちする長日植物なので、街灯の側など夜も明るい場所での栽培は避けましょう。玉レタスの頭がとがってきたら、花芽が伸びている証拠です。
連作障害があるので、同じ科の野菜を同じ畑で1~2年栽培しないようにしましょう。
たねをガーゼで包み、一晩水につけ、水をきってたねが重ならないように並べ、2~3日冷蔵庫に入れて芽出しをします。
育苗ポットの真ん中に凹みをつけて4~5粒の点まき。たねがわずかに隠れる程度に土をかぶせ、たっぷり水やりしましょう。
葉と葉が触れ合わない程度に順次間引き、本葉2~3枚で1本立ちにします。
本葉4~5枚になったら、水をはったバケツにポットごとつけて土の中までたっぷり水を含ませてから浅植えにします。株元を軽くおさえて、土を湿らせる程度に水やりします。外葉が広がるので株間は30cm位とりましょう。
追肥は基本的に不要ですが、結球が始まる前に外葉の色が薄いなど肥料不足のような時は、1m2あたりNK化成(16-0-16)20g程度を施用して、株元に軽く土寄せしてください。マルチ栽培の場合は穴から肥料をまいて水やりしてください。
結球した玉を軽く押してみて、巻きがしっかりしていたら、包丁やナイフで収穫します。うまく結球しなくても食べるのに問題はありません。収穫が遅れると葉が硬くなるので緩く巻いた柔らかい葉のものから楽しむのもおすすめです。
●土づくりワンポイントアドバイス
指導:岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)
植え付けの2週間以上前に、1m2あたり苦土石灰100gと完熟堆肥1kg(いずれも前作で施用していれば不要)を散布し、深く耕しておきます。
元肥は植え付けの1週間前に、1m2あたり化成肥料(8-8-8)150gを散布し、土に混ぜ込みます。
●玉レタスの栽培スケジュール
(ベランダでも畑でも栽培できます)