植えつけプランを立てるときに注意することはありますか?
「今年は何を作ろうかな」と、植えつけプランを立てるのは楽しい作業ですね。まず、押さえておきたいポイントは連作障害です。同じ場所で同じ科の野菜を続けて栽培すると、生育不良を起こしやすくなります。これが連作障害で、この障害を防ぐために他の科の野菜を植えて輪作を行います。野菜によって連作障害の差があり、何年も間をあけなければならないものと、何年続けて作っても影響の少ない野菜があるので、表1を参考にして計画的に畑のローテーションを組みましょう。プランター栽培の場合は土を替えれば大丈夫です。
次に栽培する野菜の適期を知ること。4~5月は冷涼な気候を好むホウレンソウ、コマツナ、レタスなど、5~8月は高温でも生育するトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、オクラなど、9~11月は寒さに比較的強いキャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、シュンギク、ダイコンなどがあります。さらに、およそどれくらいで収穫できるのか栽培期間を調べます。サツマイモやサトイモなど半年以上かかるもの、ホウレンソウやコマツナなど葉物は30~40日程度で収穫できるものなど栽培日数はさまざまです。
以上をもとに菜園の広さにあったプランを立てましょう。連作障害の畑をあける期間は4~5年が上限となるので、菜園を4~5区画に分けて同じ区画で同じ科の野菜を栽培しないように1年ごとに区画をローテーションしていけば、3~4年畑を休ませることができます。区画が多いほど連作障害は防げますが、1区画が小さくなりすぎないことも大切です。