効果的な雑草対策を教えてください
梅雨時は雑草が生え、繁茂しやすい季節です。雑草が生い茂ると病害虫の住家になったり、作物から肥料や光を奪い、生育を損ないます。
除草のポイントを挙げると次のようになります。
黒マルチや敷きわらをする
マルチや敷きわらをして地面に光が当たらないと、雑草のたねが発芽できなかったり、発芽しても光合成ができずに枯死してしまいます(写真1)。
小さいうちに除草する
雑草が小さいうちは、手で引っ張るだけで簡単に除草できます。面積が広ければ鍬や鎌、三角ホーで地面をひっかけば雑草を取り除けます。
抜いた後の処理も大切
開花前の小さな雑草は、晴れた日に畑に放置しておけば枯れます。ただし、雨で土が湿っていれば根づくことがあるので、雨の前後は注意が必要です。
スギナやスベリヒユは短時間では枯れないので、マルチフィルムなどにのせて枯らすと安心です(写真2)。
たねのついた雑草は、畑の外に持ち出すか、深さ20cm以上の穴を掘って埋めます。
土に埋めて処分する場合、スギナやハマスゲなど、深い位置から芽が出る雑草は、完全に枯らしてから埋めるようにしてください(写真3)。 雑草のタイプに合った方法で除草
たいていの雑草は小さいうちやたねができる前に株元からかき取るだけでかまいませんが(写真4)、もうひと手間かける必要な雑草もあります。
茎から根を出して増えるツユクサやメヒシバなどは、茎を残さないように地際からきれいに刈り取ります(写真5)。地下茎で繁殖するスギナやハマスゲ、ヤブガラシなどは株元を深く掘って地下茎を取り除くようにします(写真6)。