直まきのやり方は?
9月はダイコンやコカブ、ホウレンソウ、コマツナなどのたねまきシーズンです。これらの葉根菜類は畑にたねを直接まく、直まきを行います。
直まきのやり方には、「すじまき」「点まき」「ばらまき」の3つがあり、栽培する野菜に適したまき方があります(図、表)。覆土の厚さは、たねの直径の2~3倍を目安にします。たねをまいたら発芽するまで、土を乾かさないようにします。
すじまきは、直線状のまき溝を作り、等間隔でたねをまく方法です。コマツナやホウレンソウなどの葉物や、ニンジン、コカブなど比較的小さな根菜類に適します。
点まきは、一定の間隔でまき穴を作り、数粒ずつたねをまく方法です。ダイコン、スイートコーン、エダマメ、エンドウなど、比較的大きく育ち、広い株間が必要な野菜に向きます。
ばらまきは、畝全体にたねをまく方法です。株が小さく密植するベビーリーフ、コカブを間引き収穫したい時、ネギやタマネギの育苗などで行われます。
すじまき | 間引きや土寄せなどの作業がしやすい。密植して栽培する野菜に用いる | コマツナ、ホウレンソウなどの葉物野菜やコカブなど |
点まき | たねの無駄が少なく、間引きがしやすい。広めの株間をとって栽培する野菜に用いる | ダイコン、スイートコーン、エダマメ、エンドウなど |
ばらまき | 畝全体にたねをばらまくので、たねまきが簡単。間引きや土寄せなどの管理がやりにくい。生育が不揃いになるが、間引きをしながら長くたくさん収穫できる。生育期間が短い野菜や苗床に用いる | ベビーリーフ、タマネギ、ネギの苗床など |