プランターの土づくりのポイントを教えてください。
プランター栽培では、限られたスペースから植物の根が生育に必要な水、肥料、空気(植物の根は呼吸をしています)を、効率よく吸収する必要があります。このためプランターの土は、保水性と排水性という矛盾する性質を兼ね備え(適度な排水性があることで通気性が確保される)、かつ毎日水やりしても肥料が流失しない保肥力も備えている必要があります。また病害虫による汚染がないことも重要です。
このような性質のプランターの土を自作する場合には、①病害虫による汚染の心配がない未耕地の土または消毒済みの土、②保水性と排水性を同時に高めるための有機物、③効き目が穏やかで流失しにくい緩効性肥料の、①、②、③を混合します。園芸店等で入手しやすい原料を用いた一般的な混合割合は、①市販の赤土または黒土8Lに対して、②腐葉土または完熟堆肥2L、③CDU化成555(15-15-15)またはIB化成555(15-15-15)20gです。これらをよく混ぜ合わせてプランターの土としてください。
園芸店等では、野菜用、花用、ハーブ用など各用途別に配合された、様々なプランター用土が既製品として市販されています。それらは袋を開けてそのままたねまきや植えつけに利用できるので、特に手を加える必要はなくとても便利です。
自作または既製品を問わず、栽培期間が長くなる場合は、作物の生育状況に合わせて、適宜追肥をして不足する肥料分を補います。追肥には基本的に速効性の化成肥料を用います。より早く効かせたい時には規定の濃度に薄めた液肥を注いでください。