「畑一面に広がるみずみずしい野菜。収穫時期の農家は時間との勝負。どんなに忙しくても太陽は待ってくれない」。額に汗しながら働く農家の人びとや作業の合間に食べる「無骨メシ」を紹介する本編動画では、消費地でほとんど情報もないまま売られている青果物に隠された、農家の想いや産地の魅力・食文化を伝えてくれます。
現在公開されている「JA嬬恋村キャベツ農家の無骨メシ」の舞台は、群馬県西北端の高原地帯にある嬬恋村。浅間山の噴火でできた火山灰土の腐食土壌と高原特有の朝露に育まれたキャベツは甘くて柔らかいのが特長。原野を切り開き、畑を耕し、水源を確保し、道を作って80余年の困難を乗り越えてきた歴史があり、今では年間1億5000玉以上のキャベツを食卓に届ける日本一のキャベツ産地として知られています。
鮮度が命のキャベツの収穫は、気温が下がる深夜1時から。一晩中働いたあと、作業の合間に畑でササッと食べる朝ごはんが、「無骨メシ」なのです。畑からとれたばかりの透きとおるようにみずみずしいキャベツをザクザクと千切りにして、缶詰の鯖をのせただけの「鯖缶キャベツ」。嬬恋村では「味噌煮派」と「水煮派」の2大派閥ができるほど広く親しまれているそうです。農家さんたちは笑顔でモリモリ鯖缶キャベツを食べながら「おじいちゃん、おばあちゃんの時代から食べている」「こんなにおいしい食べ方、みんなにも教えてあげたいよ」といいます。旬のおいしさが動画から伝わってきて、絶対に試してみたいと思えます。
産地で長く愛されている、その食べ方は、その地に根付く食文化でもあり、旬の野菜をおいしく簡単に楽しめるレシピとして、私たちの食卓にも取り入れたいものばかり。「味見なんてしなくても、きっとおいしくできあがります。本当です。それが旬なんです」と農家の無骨メシは教えてくれます。現在、「JAふらの玉葱バターご飯」と「JAちばみどりの鬼おろし(大根)しらす飯」の無骨メシも公開中です。
このサイトが見せる産地の日常風景のなかには農家の知られざる苦労やこだわりが詰まっています。これまで伝えられてこなかった「青果物の本当の価値」を消費者のみなさんに知ってもらいたいという想いが出発点。JA全農青果センターは生産者と消費者の懸け橋となるために、これからも農家の無骨メシで青果物の本当の価値を発信していきます。ぜひサイトをご覧いただき、農家の想いや農業の魅力、産地の食文化を、見つけ、感じ、試してみてください。
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