忙しい日々の中で、献立を考え料理をするのはとても大変なことです。悩ましい献立の、強い味方になっているのがTwitterを含むSNSです。多くの企業や料理家のアカウントでさまざまなレシピが紹介されています。そんなアカウントの一つに「全農広報部【公式】日本の食を味わうTwitter」があります。
全農が「全農広報部【公式】日本の食を味わうTwitter」をはじめたのは2019年。当初はレシピではなく全農の新商品やイベントなどの情報を投稿していました。転機となったのは2020年4月、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まったことでした。当時、初めて緊急事態宣言が発出され、学校は休校になり飲食店には休業が要請されました。
これにより牛乳の需要が激減し、せっかく絞った牛乳を廃棄せざるを得なくなる可能性がでてきました。牛乳を取り扱っている全農としては、牛乳が廃棄されるのは何としても避けたい事態です。そこでTwitterを使って、「牛乳とヨーグルトでラッシーを作ろう」と呼びかけました。ラッシーというちょっと特別な飲み物が簡単に作れるという意外性と、牛乳・乳製品を消費しようという機運により、投稿は瞬く間に拡散されました。投稿への「いいね」は35万件以上にのぼり、担当者一同、本当に驚きました。
その後、コロナ禍により自宅で調理をする方が増えていることもあり、国産農畜産物を使ったさまざまなレシピの投稿を続けてきました。投稿内容は、職員自身が考えて自宅で調理・撮影をして制作しています。
投稿に使う食材は旬だけではなく、需給の動向も考慮しています。農畜産物は、天候によって大幅に豊作になり市場に潤沢に出回り価格が下がってしまうことがあります。そんなときは、需給のゆるんでいる農畜産物のレシピを重点的に投稿し、消費者のみなさまに多く買って食べていただけるように呼びかけています。最近では、キャベツなどの重量野菜が豊作だった時に「キャベツの1/4カット煮込み」をおすすめしたり、牛乳の需要が減る時期に「ロイヤルミルクティーの手軽な作り方」を投稿したりするなど、消費者のみなさまに気軽にたくさん召し上がっていただけるよう工夫しました。こうした機動的な対応は、職員自身が投稿内容を考えているからこそできることです。
今後も、Twitterで国産農畜産物をおいしく食べていただける情報発信を続けていきます。Twitterアカウントをお持ちでしたら、ぜひフォローをよろしくお願いします。
全農広報部【公式】日本の食を味わうTwitter
全農が監修した書籍「JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方」が(株)KADOKAWAから発売されました。Twitterに投稿した野菜のさまざまな豆知識をぎゅっとまとめた1冊です。ぜひ書店でお手に取っていただけたらうれしいです。