【鹿児島県薩摩郡さつま町】

特別な飼料で健康に育てた 鹿児島いいとこ鶏

鹿児島県は国の天然記念物である「薩摩鶏」など鶏飼育の歴史が古く、若鶏(ブロイラー)は日本有数の出荷羽数を誇ります。
卵をふ化させて飼育し、食肉にするまでを一貫体制で徹底した衛生管理のもと、安全安心で美味しい鶏肉の生産・販売を行っている鹿児島くみあいチキンフーズ株式会社を訪ねました。

専用飼料でビタミンEがアップ

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鹿児島くみあいチキンフーズ(株)の大久保藤夫部長
 テイクアウト需要の高まりで唐揚げがブームになるなど、鶏肉は私たちの生活に欠かせない食材となっています。鹿児島くみあいチキンフーズ(株)は県内に、種鶏農場とふ化場、196の生産農場、2つの食品工場、加工工場を設け、生産から加工まで一貫システムで鶏肉の生産を行っています。
「まず、種鶏農場で良いヒナ、良い鶏づくりの基本となる種卵を生産し、ふ化場で21日間衛生的に管理してふ化させたヒナを生産農場で約50日間かけて健康な鶏に育てていきます。”鹿児島いいとこ鶏”は2016年から生産している銘柄鶏で、山間部の自然環境に恵まれた農場で育てられています」と説明してくれた、鹿児島くみあいチキンフーズ(株)生産事業部の大久保藤夫部長。
 銘柄鶏は一般の若鶏と鶏の種類や飼育期間は同じですが、特別な専用飼料を与え、契約農場・直営農場で飼育された鶏です。
「当社で飼育するすべての鶏は、全農グループの飼料工場で製造した専用飼料を成長段階に合わせて与えています。なかでも鹿児島いいとこ鶏は仕上げ期の35日齢から、パーム油脂、ビタミンE、ウコン、ブドウポリフェノール、シナモンやローズマリーなど5種類のハーブを飼料に添加することで、鶏の健康促進につなげています」と大久保部長。
 抗酸化作用があるビタミンEを補強することで、鶏が健康になるとともに、鶏肉中のビタミンE含有量が約2~7倍増加します。シナモン、ローズマリー、唐辛子、オレガノ、タイムの5種類のハーブで鶏肉特有の臭みが和らぎ、コクもうま味もある、まさにいいとこ尽くしの「鹿児島いいとこ鶏」に仕上がります。

快適な環境でストレスなく育てる

角農場(株)で働く従業員の皆さんと角晋吉社長(写真中央)
7農場、約5000坪の自然豊かな角農場で「鹿児島いいとこ鶏」が生産されています(写真は一部農場)
 ふ化場で生まれたヒナは健康状態を確認し、ワクチン接種後にその日のうちに生産農場に運ばれます。
「ヒナは寒さに弱いので鶏舎内を32~33℃に保ち、温度や湿度、換気などを調整しながら徐々に温度を下げて環境に慣れさせて元気に育てます」と、鹿児島いいとこ鶏と国産若どりを合わせて年間約140万羽生産する角農場株式会社の角晋吉社長。さらに「成長に合わせて水飲みカップの高さを変えて飲みやすくするなど細かな対応を心がけ、鶏にストレスがかからないよう快適な環境を整えています」とのこと。こうして、一羽一羽大切に47~48日間かけて育てられた鹿児島いいとこ鶏は、体重3100g前後で出荷となります。

【写真左】ヒナは成長に合わせて、温度などをこまめに調整しながら、常に快適な環境の中で育てます
 冬場に一番神経を使うのが鳥インフルエンザです。11月から3月までは防疫強化期間として、鶏舎のまわりに防鳥ネットを設置し、穴やすき間をしっかり防いで小動物などが侵入しないように徹底。さらに、農場への来訪者を制限し、消毒・記帳を必ず行い、飼料配送トラックなども車両消毒をしてから入場するなど厳しく防疫管理をしています。
 農場から処理工場に出荷された鶏は、受け入れたその日のうちに検査員により生体・内臓などを検査後、合格したものだけを衛生的に解体処理します。
「モモやムネ、ササミ、手羽元などの食肉部位に解体して製品化するまで約75分というスピードで鮮度を保ち、徹底した品質管理の製品づくりに努めています」と、大久保部長。

処理工場では徹底された衛生管理のもと、丁寧に安全安心な製品づくりが行われます
 手頃な価格で高タンパク、低脂肪な鶏肉は、料理のバリエーションも豊富で子どもからお年寄りまで大人気。鹿児島くみあいチキンフーズ(株)では、より安心して食べていただくため、生産情報をすべて保管しています。どの農場から、いつ、どこの食品工場に出荷され、加工されたのか、照会できるしくみです。生産者の顔が見える安全安心の鶏肉を、家族みなさまでお楽しみください。

●鹿児島くみあいチキンフーズ(株)
ブロイラー(うち「鹿児島いいとこ鶏」)生産概要
生産農場:196農場(48農場)
年間生産羽数:約3345万羽(約830万羽)
年間出荷量:約54.6万トン(約12.7万トン)
主な出荷先:全国

2022.02更新

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