January

支柱の立て方

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

苗を植えつけた後、草丈が伸びる、実がなるものやつる性の野菜は、大きくなった株や実の重さを支えたり、伸びたつるを這わせたりするための支柱が必要になってきます。
一般的な2つの支柱の立て方を紹介します。

◎用意する道具

道具

 背が高く伸びる野菜は実がつき始めると重さで自立することができなくなるので、支柱を立てて株を支えてやる必要があります。代表的なのはキュウリやニガウリなどのウリ類、エンドウ、インゲンなどのマメ類といったつる性の野菜、トマト、ナス、ピーマンなどの実をつける野菜です。
 いずれも植えつけ時には苗が倒れないように根付くまで「仮支柱」を立てて支えてやります。その後、生長に合わせて本支柱に差し替えて株を支えます。枝やつるが伸びる野菜は支柱だけではなく、ネットを張るなどしてつるを誘引する必要があります。野菜を立体的に育てられるので下葉を整理すると風通しや日当たりがよくなり、病気や害虫の予防にもなります。
 支柱を立てるタイミングや立て方は野菜によって変わってきますが、さまざまな野菜に応用できる「直立式」と「合掌式」の2つが一般的です。

仮支柱

苗が強風で倒れたり折れたりしないように仮支柱用の支柱を、根張りの邪魔にならないように株元から少し離してさします。茎と支柱を8の字結びなどで固定しましょう。

直立式

苗を1条植えにした場合、1株ごとに支柱を立てる方法です。支柱は根を傷めないように株元から10~15cmほど離し、風で倒れてしまわないように30cmくらいの深さまで真っ直ぐにさします。支柱を複数本立てた場合は、胸の高さくらいに横棒を渡し、麻ひもなどでしっかり結んで固定して補強します。さらに、両端に支柱を2本さして補強しておくと安心です。少ない株数でいろいろな野菜を育てるときに使いましょう。

麻ひもを使わずにケーブルタイなどの結束バンドやクロスバンドなどの道具を使うと作業がラクになり便利です。

合掌式

苗を2条植えして4株以上ある場合は、直立式より頑丈なのでおすすめです。株間に合わせて畝の両脇に2本の支柱を交差するように斜めにさして、麻ひもなどで結んで固定します。交差する高さを合わせて横棒を渡しひもでしっかり固定します。
【左】キュウリやニガウリ、エンドウなどはネットをかけて誘引します。
【右】補強用に両側から斜めに支柱を立てる(すじ交い)と強風にも強く安定感があります。スペースに余裕のある場合は畝の外側に支柱をさしましょう。

2022.01更新

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