有機肥料が土になじんだか、確認する方法はありますか。
有機肥料が土になじんだかを正確に確認するには、有機肥料の無機化(5月号参照)によって土の中に発生するアンモニアや硝酸の量を化学的に測定して、それらの増えていく様子を観察することによって確認します。ただし、土の中のアンモニアや硝酸の量を化学的に測定するためには、高校の化学実験室程度の設備や薬品が必要です。もっと簡易に有機肥料が土になじんだかを確認するには、有機肥料を土と混ぜて、その姿が変わっていく様子を目視により観察してください。肥料と土とを直接混ぜても良いですが、観察しにくければ、肥料をティーバッグのような水や空気は通しても肥料の粒は通さない小袋に詰めて、同じものをいくつか作り、それを5~10cm程度の深さの土に埋めて定期的に掘り出して、小袋の中の肥料が時間の経過とともに分解されていく様子をよく観察してください。掘り出した小袋の中の肥料を乾燥させてから重量を計り、その減っていく様子を観察しても良いです。
