葉もの類と果菜類では肥料のやり方が違う?

指導◎岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)イラスト◎かとうともこ

Qコマツナやホウレンソウなど生育期間の短い野菜と、ナスやトマトなど生育期間の長い野菜では、土づくりや肥料のやり方は違いますか?

A 最も大きな違いは肥料のやり方で、元肥重点か追肥重点かという違いです。コマツナやホウレンソウなど生育期間の短い野菜は、早く肥料を効かせるために元肥重点で施肥し、追肥は省略する場合が多いです。これに対してナスやトマトなど生育期間の長い野菜は、茎葉を伸ばしながら次々と花を咲かせ実を太らせるため、肥料を長く効かせる必要があり、追肥重点の施肥を行います。これらの野菜は茎葉の生育や花の咲き方、果実の太り方などをよく観察し、少量ずつこまめに追肥を行うことがコツです。
 土づくりのやり方には、野菜の種類による大きな違いはありません。基本的には年に一回で良いので、1m2あたり完熟堆肥1kg程度と苦土石灰100g程度を施用して、深く耕してください。

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2020.03更新

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