液体肥料の特徴と使い方

指導◎岡本 保(JA全農 肥料研究室技術主管)イラスト◎かとうともこ

Q液体肥料の特徴を教えてください。またどんな時に使うとよいですか?

A 液体肥料(以後、液肥)には、窒素、リン酸、カリの三要素のみを含むものから、ホウ素やマンガンなどの微量要素も含むものまで、いろいろな種類のものがあります。肥料成分が既に水に溶けているので速効性で、元肥、追肥のどちらにも使えます。また、果菜類にも葉根菜類にも有効な万能肥料です。ラベルに記載の濃度に薄めて、水やりを兼ねてジョウロなどで施用してください。効きが早いのが一番の特徴です。ただし肥料成分が流れやすいので、水が滴るような過剰な施用は控え、少量を回数多く施用してください。
 液肥には葉面散布に使えるものもあります。葉面散布とは、葉の表面に霧吹きなどで肥料を吹き付けて、葉から直接吸わせる方法です。土壌に養分があっても根が弱っていて肥料が吸えない状態の時などに、高い効果を発揮します。ただし、使用法を誤ると葉が枯れることがあるので、ラベルに記載の倍率を守ってください。

img_01

2020.05更新

閲覧数ランキング