未来を拓く、経営力を。【日本農業経営大学校】

日本では初めて、農業経営者を志す人に実学を教える
「農業版MBA」で、日本の未来の食と農を担うプロの農業経営者を育てます

東京品川にある日本農業経営大学校は、未来を切り拓く次世代の農業経営者・地域リーダーを育成する学校です。
年齢や経験など様々な学生が全国から集まり、全寮制で2年間、座学や先進的な経営を学ぶための実習を通じて、ビジネススキルや経営力を身につけられることから「農業版MBA(経営大学院)」といわれています。日本の食と農の未来を担う、ビジネス感覚をもった農業経営者を輩出する同校のこと、学びのこと、卒業後の夢などを、在校生お2人にお聞きしました。

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2年生の加茂倫也さん(右)と1年生の山嵜遥加さん(左)

──入学した理由を教えてください。
加茂 京都市の出身で、実家は米農家です。高校、大学とも農業科に進みました。1期生だった親戚の勧めもあり、農業経営者としてのスキルを学びたいと思って入学しました。

山嵜 実家は千葉県銚子市で、キャベツやトウモロコシを作っています。地元の普通科高校に通い、大学卒業後は国際ボランティアをしたかったのですが、コロナ禍で中断に。家業を継ごうと考えていたのでこれを機に実家に戻りました。何か月か過ごす中で、これからの農業は生産するだけでなく、経営力が必要だと感じて入学しました。

──実際に学んでみて、どのような講義・演習が役立つと感じていますか。
加茂 食農連携マーケティングが実践的で、将来自分が何か新しい品目を栽培するときに役立つと。演習ではクレソンを選択したのですが、品目の市場性や生産性を調べて、課題を整理、分析して発表した経験は自身の事業計画に活かせると思います。

山嵜 ケーススタディを用いて自分たちだったらどのように農産物を売り出すかというディスカッションと、華道の講義に刺激を受けました。それらの講義を通じて自ら考え形にする思考力、自分自身と向き合うことの大切さを学びました。

──卒業後はどのような農業経営を目指しますか。
加茂 京都の文化にも、中山間地という実家の農地環境にもマッチする山椒の生産を新たにはじめようと考えています。鳥獣被害が少なく、収益性も高い山椒で経営を安定させ、地域の担い手として地元に貢献したい。そして農業が若者の就職先のひとつとして考えてもらえるような経営を目指して頑張りたいです。

山嵜 農業は農産物の生産だけでなく、雇用を生み出し、地域貢献や景観維持など多くのことに寄与する産業と思っています。またこれからの農業には、大きな可能性を秘めていることを学校での講義を通じて知り、今は以前よりさらに農業の魅力にのめり込んでいます。目標は地元のみんなが地元に誇りを持ち、元気で幸せになること。そのために農業の可能性を最大限に活かし、貢献していきたいです。障害がある人をはじめ多様な人材が、農業で活躍することによって、持続可能な共生社会を生み出す”農福連携”を実現させてみせます。

──入学したいと考えている未来の後輩へひと言お願いします
山嵜 まず門を叩いて。やりたい農業はここで見つければいい。迷っているなら一歩踏み出してと背中を押したいです。後輩の入学を待っています。

加茂 ここへ来なければ一生出会えない講師陣が親身になって一緒に考えてくださる。農業を目指すなら、2年間ここで学んでから就農すれば成功できると断言したいです。

同校の運営主体は、(一社)アグリフューチャージャパン(AFJ)で、JA全農も立ち上げ時から協力しています。現役の企業経営者など一流の講師陣と交流することは、在校生や卒業生にとってなかなか得られない知識や人脈を獲得できるチャンスとなっています。 同校は、2013年開校のまだ若い学校です。卒業生がこれからの日本の食と農を支えることにもなります。入学にあたり特待生制度や国の農業次世代人材投資資金制度を活用すれば、学費負担が少なくなるといったメリットもあります。学校案内を知りたい方はこちらまで。

2021.11更新

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