きゅうりを食べて夏バテ予防【キュウリビズ】

体の内側からクールダウン
暑い夏には「キュウリビズ」がおすすめです!

みずみずしくシャキッとした食感の「きゅうり」は、サラダなど生で手軽に食べられて食卓によく上る野菜です。約95%が水分なので栄養がないと思われがちですが、ビタミンやカリウムなどを含みます。カリウムはナトリウムを体の外に排出し、水分バランスを調整する働きがあるので、むくみの改善が期待できる栄養素です。
夏本番を迎えて、冷たいものばかり選んでいませんか?お腹がタプタプにならず、水分補給ができて、ほてった体を内側から冷やす「キュウリビズ」をしませんか?

 きゅうりは、夏の露地栽培以外は施設栽培のものがほとんどです。今でこそ栽培技術の進歩で、1年中出回っているきゅうりですが、夏が旬の野菜です。
 きゅうりは「黄瓜」が語源といわれ、古くから日本では熟して黄色くなったものを食用にしていたといいます。現在では未熟なうちに収穫したものを食用としています。きゅうりは大きく分けると「白いぼきゅうり」と「黒いぼきゅうり」に分けられます。今では、「白いぼきゅうり」が栽培品種の大半を占め、その中でもブルーム(きゅうりが分泌する果皮の白い粉状のもの)がなく、果皮の光沢が美しい「ブルームレスきゅうり」が主流となっています。
 夏野菜には水分を含んでいるものが多く、汗で失われる水分を補給し、熱のこもった体を中からクールダウンしてくれます。きゅうりやトマトなど生で食べられるものが多いので、手軽に栄養補給できるのも魅力です。うだるような暑さが続き、冷たいものばかりを摂り過ぎると胃腸が冷えて消化能力が弱まり、食欲が落ちて夏バテを起こしやすくなります。さらに、汗と一緒にミネラルが体外に出てしまうと熱中症の原因となります。
 きゅうりの約95%は水分で、体を冷やす作用があります。さらに、含まれるカリウムは、ナトリウムを体の外に排出する働きがあるので、むくみの改善が期待できます。緑鮮やかな見た目の彩りも食欲を刺激するので、暑い夏に旬のきゅうりを食べることは理にかなっているといえます。
 JA全農福島は2006年から特産であるきゅうりをPRするため、環境省の「クールビズ」をヒントに「キュウリビズ®」と名付けたキャンペーンをはじめました。2008年からは、東北6県の産地(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)が一丸となって、きゅうりを食べて、夏バテ知らず、熱中症知らず、むくみ知らずの元気な夏を過ごそうと、毎年「キュウリビズ」キャンペーンを展開しています。コロナ禍のため、氷水で冷やした各県自慢のきゅうりに、自慢の味噌を付けてまるごと1本食べ比べる試食会などは実施できませんが、ポスター掲出やSNSを利用した「キュウリビズ」キャンペーンは今年も行いますので、自分なりのきゅうりの味わい方を見つけてください。7~9月は、関東地区に出荷されるきゅうりの70%以上が東北産になります。
 きゅうりは緑色が濃く、皮がみずみずしくてハリのあるもの、見た目より重く、太さが均一のものを選びましょう。曲がっていても味に変わりはありません。輪切り、せん切り、乱切り、蛇腹切り、スティック状など料理に合わせて切り方を工夫すれば、きゅうりの食感が生かされます。そして、100gあたり13キロカロリーと低カロリーなので、他の食材と合わせやすくとても重宝。ぬか漬けにすると、ぬか由来のビタミンB群が補えます。ビタミンB群は夏バテなど疲労時に摂りたい栄養素です。冷やしたきゅうりに味噌をつけて食べれば、塩分を補えて熱中症対策にもなります。
「夏はクールに、キュウリビズ!」を合言葉に、きゅうりを食べて、夏を元気に過ごしましょう!

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2021.08更新

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