December

菜園Q&A

イラスト◎かとうともこ 監修◎山崎弘一郎

野菜を育てていると、次から次へと悩みや疑問がわき上がってきますよね。
その「なぜ?」にQ&Aでお答えします。
参考にして来年の菜園づくりにお役立てください。

Q1収穫間近の小玉スイカが、雨のあとに割れてしまいました。どんな対策をしたらよいでしょうか?

A1裂果(れっか)といわれる症状で、果実の肥大初期に乾燥気味だったり、収穫間近に雨が多かったりすると発生します。特に小玉スイカの皮は薄く、果実が水を吸って膨らんで果皮が割れてしまいます。トンネル用の支柱を立ててビニールをかぶせて雨除けを作りましょう。また、果実が地面に触れていると、そこから傷みやすくなるので、果実の下にワラや発泡スチロール製の皿などを敷きます。

収穫間近の小玉スイカが、雨のあとに割れてしまいました。どんな対策をしたらよいでしょうか?

Q2カブを収穫したら中がスカスカでした。何が原因でしょうか?

A2カブは収穫が遅れると根が老化して、すが入ってしまいます。収穫適期が過ぎると品質が低下するので、サイズが小さくても早めに抜き取りましょう。長期間、乾燥が続いたあとに急に雨が降ると生長が早まり、根が割れてしまうこともあります。収穫時期が近くなったら、天候をチェックして適期を逃さずに収穫することが大切です。

カブを収穫したら中がスカスカでした。何が原因でしょうか?

Q3たねまき後に不織布を被せた場合、いつ頃外せばいいですか?

A3畝の上に直に不織布を被せる「べたがけ」は、たねまき後の鳥の被害や害虫の浸入、乾燥や寒さよけなど様々な効果があり、べたがけをした上から水やりができるので便利です。栽培する野菜や使用目的によって外す時期は異なりますが、ニンジンやネギ、タマネギなどほとんどの場合は発芽したらすぐに外しましょう。秋冬に寒さや乾燥を防ぐためにべたがけをするコマツナやホウレンソウなどの場合は、ゆるくべたがけをしたまま育てることもできます。

たねまき後に不織布を被せた場合、いつ頃外せばいいですか?

Q4ダイコンを収穫したのですが、肌が汚くてみずみずしさがありません。
センチュウの被害だといわれましたがよい防除方法はありますか?

A4ネコブセンチュウやネグサレセンチュウなどが野菜の根に寄生する被害は連作障害の要因のひとつです。靴の裏やクワなどの農機具に付着して被害を広げてしまうので、作業終了後はよく水洗いしましょう。家庭菜園ではセンチュウを減らす働きのある対抗植物を使うのがおすすめです。ダイコンやニンジンなどに寄生するネグサレセンチュウには花がきれいな「マリーゴールド」が効果的です。センチュウの活動が活発な夏に育てて数を減らしてから、秋の野菜を育てるとよいでしょう。

ダイコンを収穫したのですが、肌が汚くてみずみずしさがありません。センチュウの被害だといわれましたがよい防除方法はありますか?

Q5ハクサイや玉レタスなど結球する野菜は難しいと聞きました。
何かポイントはありますか?

A5一番のポイントはたねまきと植えつけ時期です。ハクサイの場合は15~20℃で本葉18~20枚に育っていれば結球が始まります。この条件が揃う前に寒くなったり、肥料不足、日照不足などでも結球しなくなってしまいます。秋まきレタスの場合も葉の枚数が出揃わないうちに本格的な寒さがくると結球しにくくなります。たねまきと植えつけ適期をよく確認して遅れないように注意しましょう。結球しなくても柔らかい葉は食べられるので、ぜひチャレンジしてみてください。

ハクサイや玉レタスなど結球する野菜は難しいと聞きました。何かポイントはありますか?

Q6収穫前にタマネギがトウ立ちしてしまいました。
このまま育てても大丈夫?

A6ネギ坊主が出てしまうと固くなってしまうので、早めに収穫してしまいましょう。固い芯の部分を除けば食べられます。トウ立ちの原因のひとつは、早植えして苗が育ちすぎ、春になってトウ立ちしてしまうというもの。また、植えつける際の苗の太さにも原因があります。一般的に理想的なサイズは根元の部分の太さが鉛筆と同じ7~8ミリがベストです。直径が15ミリを超えるような太い苗は、翌春にネギ坊主ができてしまいます。細すぎる苗も寒さで枯れてしまうので、苗選びに注意して植えつけてください。

収穫前にタマネギがトウ立ちしてしまいました。このまま育てても大丈夫?

2021.12更新

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