トマトに追肥をしたら元気がなくなり枯れてしまいました。どうしてでしょうか?
追肥用の肥料として最も一般的に利用されているNK化成は、硫酸アンモニウムや塩化カリなどの水に溶けやすい塩類を原料とする肥料です。このため、追肥の量が多すぎると植物の根が「塩漬け」になったのと同じ状態になって機能しなくなり、やがては枯死する場合があります。
ただし、トマトは肥料分が多少濃くても比較的よく耐えられる作物なので、よほど多く追肥をしない限り、1回の追肥が直接の原因で枯死にまで至ることは考えにくいです。「追肥の量を一桁も多く間違えた!!」などの心当たりがなければ、萎凋(いちょう)病や青枯れ病などの土壌病害の可能性があります。これらの病気により、トマトの1段果房の果実肥大が始まる頃、急に枯れる場合があります。トマトの追肥も1段果房の果実肥大が始まる頃から始める場合が多いので、枯れ始めの時期が追肥の時期とたまたま一致したという可能性があります。
